一人一人の顔かたちが違うように  #8889
投稿者:  BABY (2000/10/10 08:32)

 唇、歯並び、口腔内の容積や形が大きく違います。同じ楽器、同じマウスピースでも出てくる音が違うのは当然のことだとワタクシは思います。
 中くらいの音域で吹く時にはマウスピースの口径が大きいほど発音が楽で大音量も出しやすいのですが、アパチュアの維持に神経を使っていないとラフな音になってくる事があります。高音域で音程がぶら下がってきたりする事もあります。こんな時期は小さ目の6Bを取り出して使い、しばらく様子を見ます。
 マウスピース、楽器ともにそれぞれの持味がありますが悩んでいる時には、自分が持っていないものが良く見えたりします。何本もマウスピースを増やして来て、結局は昔から使っているマウスピースを手放せなかったりするんです。
 体調、吹く曲、ホールの響きなどで派手目な音が出しやすいBACHの3Cを使ったり、ワーグナーの3rdのように低音で大音量が必要な場合はBACHの1番を使う事もあります。これはマウスピースに頼っていることになるのですが、あんまりやり過ぎると自分のスタンダードが分かり難くなってしまうリスクがあります。
 金メッキのマウスピースはリム表面がツルツルしていて好みが別れると思います。ワタクシは銀メッキのマウスピースでも常にリム表面を磨いているくらいですから、ツルツルの方が好きです。そのほうがクチビルの柔軟性が保て音色もカサつかないように思います。音を外す危険も少ないように感じています。

 それにしても「トランペットの音」って、どういうふうにイメージしたら良いのか未だにワタクシには分からないのです。超有名な幾人かのトランペット奏者の方々が留学した時に「お前のはトランペットの音じゃない」と言われてショックを受けた、という体験談を最近読む機会がありました。そんな恐ろしい話を読むと、ワタクシは素人の道楽で吹いているにしても音のイメージというものの大切さを感じます。

http://homepage1.nifty.com/trumpet/