re:モスクワとサンクトペテルブルクでは全然ちがいますよ!
#9955
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ロータリーTrp1号 (2000/11/30 09:17)
おっしゃる通り、スタイルを問題にしているのですから、ロシア、ドイツと一括りにしてはいけませんね。ロシアのみならず、ドイツとて、旧西ドイツ、東ドイツでちがいますし、北と南でもお好みが異なるようです。ウイーンとなると、同じドイツ圏で、ロータリーとは言っても、やはりベルリンあたりとはかなりちがいます。 アメリカも、ニューヨーク、シカゴ、ボストン、クリーブランド、フィラデルフィアなど旧ビッグ5でも、スタイルはちがいます。したがって、楽団毎に、もっと言えば奏者毎にちがう部分があります。人が変わると、それによって楽団も影響を受けるといいますか。 ロシアに関しては、サンクトペテルブルグフィルがレニングラードフィルだった頃、確かにモスクワほどロシア臭さはなかった(よりインターナショナルとでもいいますか)ように思いますが、しかし、10年ほど前はB管オンリーで、ロシアの音だなあ、と思わされました。若い人が変わってきているということは、ロシアさえますますインターナショナルになって行くんでしょうか。 ベルリンフィルは、カラヤン時代インターナショナルオケの権化のように言われましたが、トランペット始め管楽器にドイツシステムを頑なに指定する、ドイツ色の強い部分が最もよく残るオケの一つです。カラヤンの考えるインターナショナルオケはドイツ音楽の伝統の上になり立つものだったようですから。だからこそ、オケのホルン奏者としては、ドイツの音が出せないデニス・ブレインよりも、ドイツそのもののゲルト・ザイフェルトに理想を見いだしていたのです。 オケのインターナショナル化が言われ始めて久しいですが、特に伝統ある旧ヨーロッパのオケでは、伝統(もちろん肯定的な意味で)を保持しつつ、技術と音楽性の発展を望みたいものです。 私個人は、ドイツラッパが好きですし、クラシックでは音楽表現においてより優れたものと考えますが、仮にそうだとしても、隣国とは言えフランスまでロータリー一色になったら、つまんないですよね。その逆も然りです。もちろんそうはならないと思いますが。 |