re:のべ座と支柱の位置  #13202
投稿者: モンケ (2001/07/19 21:49)


弦楽器は胴板が大きく振動するようですが、Tpでは振動するのは基本的に
気柱であり、低音での管体の振動は主に結果としての共振だと思います。
ですから、どの周波数に対して共振しやすいかというのは管体部分部分(マウ

パイプや、ある支柱から隣の支柱までの長さなど)の物理的なサイズや比重に
よって決まるのではないかと思います。
これは気柱の共鳴に置き換えるよりは、弦の振動に置き換える方がモデルと
しては妥当な気がします。
共振だけが吹奏感や鳴り具合を決めるはずもありませんが、あくまでこの点
だけに的を絞って考えると

たとえばある張力で両端の固定されている長さ15cmの弦があるとして、
この弦は30cmの基本波及びその整数倍の周波数に共振します。
この状態で片端から5cmのところをピンセットなどで摘んでも、弦は振動
しなくなるわけではなく、3倍音(以上)の 周波数には共振します。
摘む位置に及び数によっては低い周波数での共振が観察できなくなります。

この弦の長さ=パーツ(マウスパイプなど)、摘む位置=支柱 と置き換える
ことで、共振の周波数や程度を変えることができるのではと思います。
共振するエネルギーは、他ならぬ奏者が与えているわけですから、振動の大
きさはエネルギー効率に影響しますし、鳴り具合や吹奏感にも当然影響すると
思います。

モノの本によりますと、Tpの管周方向の最大振幅は1ミクロン以下で、これは
気柱共鳴の音でかき消されるレベル。Vnの胴体は10ミクロン以上あるのだ
そうです。