re:どちらが第一かと問われれば  #13302
投稿者: えっくすきゅー (2001/07/24 01:04)

>そこまでやっても、納得した成果を出せないならMpを替えてみる価値があり、

もちろん、Mpを換えてみる価値もあるでしょうが、
奏法に対する考え方、練習方法について再考する方が価値がある場合が
ずっと多いと思います。

「そこまで」というのが、問題です。
1日10時間、20年練習してたって、プロの方のレッスンを受けていたって、
四六時中奏法について考えを巡らしていたって、
奏法に問題がある場合は問題があるのです。

経験上、上手く行かない場合の99%は、Mpや身体的特徴の問題ではなく、
奏法に問題があると思いますよ。

>その後それまでの奏法やアンブシュア面の課題が楽に克服できること
>があります。Mpを替えなければ矯正できないアンブシュアの欠点が
>ある人もいます。

よほど特殊なMpを使っているのでなければ
Mp替えなければ矯正できないアンブシュアというのは、
Mpを替えるのでなくて、奏法もしくは、奏法や練習に対する
考え方、トレーニングの方法を替える必要があると
考えるのが自然だとはおもいませんか?

身体的特徴により、普通のMpで演奏が難しい人は、極めて希だと考えています。

>どんなMpでも構わないということではなく、
>自分のトランペットを吹く上での身体的欠陥を補い、追求する
>奏法のヒントが少しでも多く確実に得られる道具(Mpや本体)
>の選択も重要ということを強調したかったのです。

私の投稿を読んで頂いても分かると思いますが、その点に依存はありません。
自分に合ったMpは、上達や演奏を多いに助けてくれると思います。

しかし、日本のトランペットプレーヤーの多くに欠けているのは、
プロアマとわず、トランペットを扱う上での音についての理解、
呼吸についての理解、奏法についての理解、およびその習得の
方法だと思います。

なぜそれを強調するかというと、私を大きく劇的に変えたものが、
道具の変更ではなく、奏法、呼吸、の理解およびトレーニング方法であり、
私のような劇的な変化のケースを沢山見ているからです。

また、そういった理解がいかに不足しているかのケースを
プロアマ、レベルを問わず沢山見ているからです。

何度も書きますが、別に道具の重要性を否定する気は、毛頭ありません。
ちゃんと合った道具を使う事は重要でしょう。
アプローチとしては、「まずは正しい道具」
それ故、「第一」という意味は理解できます。

しかし、もっと貪欲に「呼吸」、「歌」を追求すべきです。
それを得る方法も貪欲に追求すべきです。
徹底的にトレーニングし、磨き上げるべきです。
マウスピースを削って磨いている間に、
呼吸を磨き上げるべきでしょう。
毎週末、楽器やに行ってMpのバリエーションを増やす間に、
呼吸のトレーニングをすべきでしょう。
そこまで徹底してやってから、本当に道具に補ってもらう必要が
あるかどうか考えても良いでしょう。
そこが出来なければ、「補う」というより、「誤魔化す」では
ないでしょうか。
理屈でなく、「誤魔化された」サウンドは頻繁に耳にします。

もう一度考えてください。
ハーセス他、名人達が、繰り返し重要だと述べるのは何でしょうか。

ちょっと熱くなってしまってすみません。
種々の立場の人がいらっしゃって、須く当てはまるわけでは無い事は承知して
います。
そこを遠慮なく意見言わしてもらったので、きつい言い回しになってると
思いますが、本心から、悪意は無いのでご理解ください。

これからもどうぞよろしくお願いします。