アトリエハーロー・ヘッケルトランペット報告
#23191
投稿者:
ヘッケルファン (2004/06/21 13:30)
ヘッケルクライス座談会報告 以前このなかで、話題になっていた“アトリエハーロー・ヴィーナトロンぺ ーテ”についての情報を提供します。最近アトリエハーローの木村マイスタ ー(勝手にマイスターといっています、ごめんなさい)がウィーンフィルの ジンガー氏の全面協力によって行っている、ヘッケル復活プロジェクトの一 端を見てきました。 座談会1日目では“ヴィーナトロンぺーテとはどのような音なのか?どんな 特徴があるのか?”実際に演奏をし合いながら座談会はスタートしました。 いろいろなヴィーナトロンぺーテ(ジンガー先生のハーロー製楽器やヘッケ ル)試奏、レクチャーを受け、その後ビールを飲みながら楽しい一時を過ご しました。ジンガー氏は非常に穏和でまめで親切な紳士でした。間近で演奏 を聴くことができたのもすごい収穫でした。 座談会二日目は東京音大の学生を交え、“ウィーン式マウスピース(主に バックボア)+マウスパイプと音程、音色の関係”について、マイスター木 村氏から実践を交えたレクチャーを行った。その場で各人のマウスピース( アメリカンのものやドイツシャンクのもとまちまち)で試奏した後、バック ボアを工具でひと擦りすると、驚くほど音程が変化!まるでマジックでした。 木村氏によれば、あまりにもドイツ楽器とヴィーナトロンぺーテに適したマ ウスピースがないとのこと。市販のドイツのマウスピースでも、ジンガー先 生のOKはでませんでした。これはヨーロッパでも日本でも状況はあまり変 わらないそうです。木村氏はこの点にも注目し、今後の策を考えると言って いました。また、楽器製作においてもマウスピースとマウスパイプをきめ細 かく調整し、まさに良質のオーダーメイドの背広を仕立てるように、綿密に 打ち合わせと試奏を繰り返しながら、楽器製作を行っていくといっていました。ヴィーナトロンぺーテ・セリエはもう少しで発表するようです。検品は ジンガー先生自身で行う予定らしく、最高のヴィーナトロンぺーテができあ がる予感がしました。 次回は8月前半に今回のレクチャー&座談会をもっと公開され門戸を開い た形で行う予定なので、皆さんも是非行かれてみてはいかがでしょうか?な んと、今回は飲み食いまでさせてもらって、しかも無料でした。むしろ恐縮 してしまって・・・。 アトリエハーローのホームページを深い階層までみると、非常に熱心に技 術論が展開されています。木村氏はトランペット開発、楽器の修理・改良、 ホルンの作成等で非常に忙しいため、メールにての問い合わせは不通状態( パソコンが調子悪いらしい)です。TELも作業場にいるときは出られませ ん。連絡を取りたいときはFAXが最もお奨めです、TELの場合なら、数分時 間をおいて3回ぐらいかければ通じる可能性もあります。ちなみにTEL&FAXを 書き込んでおきます。TEL03−3984−9838、FAX03−5950− 0313です。以上、長文で失礼、報告おわりです。 ヘッケルファン |