気楽に・・・  #23342
投稿者: 椎名 (2004/07/11 00:08)

>椎名さんのいう練習方法をやってみようと思ったのですが、
>(リップスラーで、高音をやるというやつです)
>うまく出来ませんでした。。。
>それはのどがちゃんと開けていないからだと思うんです。。。

いやー、これはかなり高度な練習なんで、なかなか出来なくて当たり前だと思いますよ〜。この練習は、高い音ほど「辛い・難しい」というイメージから身体が硬直し、高い音が出せない条件を作ってしまうクセを取り去るための練習だと思います。
ボクもまだうまくできませんが、まず第一に、トランペットの練習は、必ず「落ち着いて」取り組む事が大切です。
そのためには、「出なくてもいいや」と思う気楽さが大切です・・・。なんかこれって誤解されるかもしれないし、なかなか納得できない事だと思うんですけどね。高い音なんて出なくてもいいやって思ってると、いつのまにか出るようになっていたり。
トランペットは精神的な問題がコントロールに大きく反映されてしまう楽器だと思います。それは、唇という、体の一部をリードにしているからだと思います。顔の表情など、悲しい時に自然な笑顔を作れといわれても無理があるように、精神面を制御できないと、身体がラッパを吹くのに理想的な状態を維持できないと思います。

で、練習を始める前に、まず深呼吸することをオススメします。
深呼吸は気持ちを落ち着けるのにとても有効な手段です。また、鼻で息を吸うと、脳に酸素が運ばれやすくなり、頭もすっきりしてくるようです。
それに、とにかく脱力することが重要なので、身体全体をリラックスさせるのにも深呼吸は良いと思います。

実際にその「高音域にいくほどクレッシェンドするリップスラー」の練習をするときは、次のことをひとつひとつチェックしながらやってみてください。


まず、あごが上がっていないか。顔が上を向いてるのは良くないと思います。軽くあごをひくイメージで。

そして、息を吸うときに肩に力がはいっていないか。べつに肩があがってもかまいませんが、肩に力が入ることはよくありません。肩をあげないように意識するあまり、肩に力が入ってしまう事が多いようです。

唇に力を入れていないか。高音域へあがるほど、口は緩めるイメージです。実際にイメージできていても、絶対中低音域よりは高音域の方が力が入ってしまっているくらいのはずです。

そして、みぞおちを意識すること。高音域に上がる時に、身体全体は力を抜き、上体を若干そらすイメージ(あくまでもイメージ!それだけで実際にそるくらいになります)で、みぞおちにだけ力をいれてみてください。肺にある空気がラッパの中へ流れていくのをサポートするイメージで(これもイメージですが、吹き込もうとするイメージは間違いです。あくまでもサポートで)。

なんか異様にたくさんになりましたが、一つ一つチェックしながらやっていってください。
一度に全部できなくてあたりまえです。一つ一つ、出来るようにしていってください。

五線下のドを小さい音で出して、「ドーソーードーーーミーーーー!!!」と、半音ずつ上がっていってください。
なにもハイベーまでやる必要はありません。自分が出来る音域の範囲で充分です。

最後に、これはちょっとしたコツですが、低い音は東京タワーのてっぺんから、下を走っている車に向かって吹くイメージで、高い音は地上から東京タワーの展望台にいる人に向かって吹くイメージで。高い音ほど、自分と展望台の距離が離れていくイメージです・・・これだけで解決しちゃったりして(笑)。

長くなりましたm(__)m