re:音域を広げるには
#24592
投稿者:
サイトウ (2005/01/01 20:47)
いろいろなやり方があるのでしょうが,私にとって高い音域のコツは, 1 上唇をやわらかく保つ(硬くしない) 2 高音域では上下の唇を中音域の響きの良い発音の状態にキープする (締め付けない,声楽で言うファルセット(裏声)の活用) 3 口の中から喉の状態は,いい声でハミングしている時のように(息の支え) 4 粘膜吹きにならないように(中・低音で唇が開かない) 5 出来るだけプレスは軽く(ハードプレスは柔らかい唇の敵) 煎じ詰めればこのようなことになるのでしょうか。長い間吹いてきてこのようなところへ行き着きました。シラブルと息のスピードで説明しようと言う流派が主流なのでしょうが,私は旨くいきませんでした。でも,私のこの方法でハイFからダブルハイB♭が出るようになって,ハイB♭付近での唇の力が抜け,耐久力も格段にアップし,かなり良い状態になってきました。 練習方法としては,リラックスした唇で中音域から上の音域へのリップスラーや半音階で全音域を上向・下向する練習が効果的なのではないかと思います。この練習を通じて,高い音でもリラックスした唇を保つことを体に擦り込むこと,これが目的です。決して唇周辺の筋力トレーニングではありません。よく,「1ヶ月で半音を音域拡張すれば,12ヶ月で1オクターブを制覇出来る。」などと教える人がいますが,私にはよく分りません。コツさえつかめれば数週間でダブルハイB♭も可能です。 それから,自分だけの「道具」論を持つべく研究すること。ハイノートはマウスピース一つで全然違います。私の場合はデカくて深いマウスピースが正解でした。自分にぴったりのスロートサイズと音色や抵抗感を規定するバックボアも奥が深い。 参考にしてもらえれば嬉しいです。 |