re:楽譜の調性について  #10440
投稿者: やちまう (2001/01/06 01:43)

> ブルックナーの曲がinFで書いてあるのは当時の主流がF管だったからと聞いたことがありますが、
> 他にもあらゆる調で書かれていることがありますね。
> A、H、C、D、E♭、E、Fなど見たことあります。交響曲の楽章ごとに違うのもあるし、
> 果ては1曲の中でも5種類くらいの調が出てくるものもある。作曲家もこんなにいろいろ変えたら
> 面倒くさいだろうに。これには、どんな理由があるんでしょう?。

19世紀までの作曲家の場合は何らかの意図があったということは演奏する立場からは、
くみ取ってやらなければいけないでしょうね。特に in D の場合は意識しないといけないと思います。
20世紀に入ってからはそういう風習はなくなりつつありますけど、 in D をTrpに指定することは
かつては特別な意味があったのです。(in A で書いても良いわけですから)

(in D に限らず、実際は「調」に「意味」があるのだけれど)

んん〜・・・でもショスタコーヴィッチのSymphony1番の3rdのソロみたいなのはちょっと勘弁ですね。
一瞬、音が分からなくなってしまいます。(in F を下に読むってのは一般的じゃないし)
Brahmsの in H ってのもねぇ・・・。

結局、作曲家の都合の良いように書かれた部分もあるのかもしれません。
《新世界》の第4楽章の練習番号4番からにしても、in E と in C の2つの解釈がありますし…。

移調譜に慣れてしまうと、例えば、in B でシャープ5つ書かれるよりも、in A の方が
読みやすいと思います。

う〜む…。答になってないなぁ。

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