re:脱、粘膜奏法! 練習方法?教えて下さい。  #10557
投稿者: tky (2001/01/17 11:11)

1.意識して唇にあて、吹き始めは良いが、ブレスをすると唇が開いてしまう。

鼻からブレスしてみてはどうですか?鼻からブレスする時に、
下唇から、上唇へ閉じに行くイメージで、アンブシュアを整えてみてください。
マウスピースに対して、上唇の位置は固定、下唇は自由、と言うのがコツです。

2.唇の状態が持続できず、吹いているうちに崩れてしまう。

必要な筋肉が慣れていない、息ではなく唇に頼って吹いている、等の
原因があると思いますが、呼吸の仕方を改善することで、唇に負荷を減らす事
を先ずは考えてみてください。あと、崩れてしまったアンブシュアは、
1のタイミング、要領で再び整えつつ、吹くようにしてみてください。

3.アンブシュアが固まっていないせいで安定しない。
アンブシュアだけに注目して、正しいアンブシュアに安定させる事は
できません。全て呼吸とのバランス、兼ね合いです。
優先すべきは呼吸の仕方です。こちらのバランスが安定し、コントロールが
楽になれば、おのずと正しい位置にアンブシュアが導かれると
考えたほうが良いでしょう。

4.低音が鳴らない(音は出るが、スカ〜という感じで使い物にならない。)
 (唇を開けば鳴りますが、それではダメなんですよね?)

それは、最初のうちはそうです。唇を開いて鳴らすより、
「スカー」の方が正解です。
しっかり頭の中で音程を唄い、息の流れを意識して練習しているうちに
ちゃんと音が鳴るバランスを体が見つけ出して覚えてくれます。
それまでは、唇を開いて音出さないように、我慢です。
(音が出ないで練習するのは、相当根気と我慢、割り切りが要ります。)

5.タンギングが汚い。
6.ダブル、トリプルタンギングが切れて聞こえない。

これらは、唇ではなく、息に仕事をさせる感覚を覚えないと
綺麗にはなって来ないです。舌が自由に、楽に、必要最小限に
動くことを目指して練習しますが、息の助け無しでは無理です。

練習の際には、
1「舌突き」ではなく、「舌で息をリリースする」という事に気をつけて
2 息の流れを十分意識して
3 頭の中で発音を明確に唄いながら
4 自分の舌先の動きを把握、イメージして
練習してみてください。

他にもありますが、とりあえずこんなところです。
ロングトーン、リップスラー、タンギング練習等、やってはいるのですが、どれをとってもやっているうちに
唇の状態が崩れてしまうので、あまり効果的な練習ができている気がしません。

これらの練習で重要なことは、練習中に、全部の音を綺麗に吹こうと思わないことです。
出てくる音を気にしすぎると、何とか帳尻を合わせようと、無意識に唇や
喉が緊張したり、マウスピースをプッシュしすぎたりします。
当然、アンブシュアも全体のバランスも崩れやすくなりますし、
本来の目的である、「体に、的確なバランスや器官の使い方を覚えさせる」
から外れてしまいます。
それより体の状態と息の流れと唄うことに注意を払い、
出てくる音は運任せで練習してみてください。

長文になりましたが、ご参考になれば。