re:横巻お薦めCDは?  #10892
投稿者: WINDSICH (2001/02/02 00:52)

>私がモンケに憧れるきっかけになったのは、BPO&カラヤンの
>64年録音のチャイコフスキーの5番のCDなんです。4楽章の
>冒頭(練習番号Aだったと思う)のラッパのファンファーレの入
>りを聴いた瞬間、あまりのかっこよさに痺れました。

60年代のカラ=ベルのラッパはものすごくかっこいいですよね。
僕も大々大好きです。
あれを吹いているのはおそらくほとんどアイヒラーでしょう。
そしてあの音はモンケでしか出せないと思います。
僕も愛器のヴィンデッシュで一生懸命マネをしますが、
あのfffのスケール感だけはマネできません。
ああ…なんだか僕もモンケがほしくなっちゃいました。

同年代のカラ=ベルのCDは沢山ありますが、その中で僕が惚れ込んだのは
シベリウスの第4交響曲です。
確か今は第6交響曲とカッップリングしたのが輸入盤で(しかも廉価盤)
出ていると思います。
1楽章の冒頭から少したったところでラッパのファンファーレが始まりますが、
これがpppからあらんかぎりのfffまで上りつめます。
巨大なご太い音で、最初聞いた時はトランペットの音と思えず、
何か強烈な特殊楽器に違いないと思い込んでしまいました。

それから、決定的に僕を横巻き党に引きずり込んだのは、LギュトラーのCDです。
輸入盤しか出ていないようですが、昔は「カプリッチョ」、
今はBERLIN CLASSICS(エテルナ)というレーベルで相当数でています。
ソロだと、ペーターやセルマーのピッコロ、シルキーのEs管を使ったものが多いのですが、
ブラスアンサンブル形式のものが3枚ほどでていて、これはドイツ管のB管やC管を
使用しています。ドイツ語などで印刷された解説書には、各プレイヤーの使用楽器が
でていて、ジューレやピュレッツナー、ヴィンディッシュなどの名がみられます。
(圧倒的にWINDISCHが多いです。僕はこれでWINDISCHの存在を知りました。)
なんとも聞き心地のよい音で、確かにはりのあるトランペットの音なのに
耳あたりが良くて、伸びのある流れるような音色が忘れられなくなってしまい、
気がついたら自分の楽器も横巻きに変わっていました。