re:横巻お薦めCDは?  #10893
投稿者: kazuya (2001/02/02 08:43)

私もベルリンフィルのブルックナーを聴き始めてから、ロータリートランペットの魅力に
引き込まれていきました。
直接的なきっかけは、グロートにレッスンしてもらったことから始まるのですが。
82年には私自身もモンケを購入していました。ゴールドブラスでトリガーが全くついて
いないもので、当時グロートが使っていたのも同じような楽器だったと思います。

>60年代のカラ=ベルのラッパはものすごくかっこいいですよね。
>僕も大々大好きです。
>あれを吹いているのはおそらくほとんどアイヒラーでしょう。

私もとても好きです。今ではあのような演奏をすることはないでしょうが、あれはあれで
魅力的ですね。チャイコフスキーの4番も好きです。
吹いているのはヴェーゼニクではないでしょうか?
アイヒラー自身はベームとのブラームスの1番でトップを吹いたと言っていたような気
がします。

>僕も愛器のヴィンデッシュで一生懸命マネをしますが、
>あのfffのスケール感だけはマネできません。

アイヒラーはヴィンディッシュのC管を持っていたと思います。後にクレッツァーに貸し出
したりしているようです。私もアルノ・ヴィンディッシュ製作のC管を持っていますが、
音色的には非常に魅力ある楽器ですね。

>それから、決定的に僕を横巻き党に引きずり込んだのは、LギュトラーのCDです。
>輸入盤しか出ていないようですが、昔は「カプリッチョ」、
>今はBERLIN CLASSICS(エテルナ)というレーベルで相当数でています。
>ソロだと、ペーターやセルマーのピッコロ、シルキーのEs管を使ったものが多いのですが、
>ブラスアンサンブル形式のものが3枚ほどでていて、これはドイツ管のB管やC管を
>使用しています。ドイツ語などで印刷された解説書には、各プレイヤーの使用楽器が
>でていて、ジューレやピュレッツナー、ヴィンディッシュなどの名がみられます。
>(圧倒的にWINDISCHが多いです。僕はこれでWINDISCHの存在を知りました。)
>なんとも聞き心地のよい音で、確かにはりのあるトランペットの音なのに
>耳あたりが良くて、伸びのある流れるような音色が忘れられなくなってしまい、
>気がついたら自分の楽器も横巻きに変わっていました。

ギュットラーのソロ・レコーディングが日本で一番最初に出たのは77年ごろでしょうか?
チクマ音工(?)と言うところから出たLPが最初ではないかと思います。ネルーダの協奏曲
が特によかったと思います。もしかすると今は他レーベルからCD化されたもので手に入る
かもしれません。
上記のブラスアンサンブルのCDは私も3枚とも所有していますが、最初にでた、クリスマス
の曲を集めたものは特にすばらしく、独特のアタックや膨らみある音が堪能できますね。
Blechblaeservereinigung Ludwig Guettlerという団体名を使っていたと思います。
ギュットラーファンの方にはシュライヤーの指揮、ドレスデン・シュターツカペレの演奏での
バッハの「クリスマス・オラトリオ」をお奨めします。トランペットのトップはギュットラーです
(トランペットセクションだけギュットラー・トランペット・アンサンブルとなっている)。
合唱とともに、非常に歌心ある演奏になっていますので一聴の価値があると思います(フィリップス CD)。


ベルリンフィルの録音に限り、私の思い出にあるのは、
1)ブルックナー:交響曲第5番(カラヤン指揮 80年代初頭のライヴ)
2)ヒンデミット:交響曲「画家マティス」(シュタイン 80年代前半のライヴ)
3)シュトラウス:「家庭交響曲」(メータ 80年代初頭?のライヴ)
4)シュトラウス:「アルプス交響曲」(カラヤン CD)
5)マーラー:交響曲第9番(カラヤン ライヴCD)
6)マーラー:「大地の歌」(ジュリーニ CD)
7)ブルックナー:交響曲第4番(ムーティー CD 廃盤)
8)ヴァーグナー:「ニーベルングの指環」抜粋(テンシュテット CD)
9)オルフ:「カルミナ・ブラーナ」(小澤 LD)
10)ツェレンカ他(ベルリンフィル・ブラスアンサンブル)

書き出すときりがないですね。
これにウィーンフィル、ドレスデン・シュターツカペレ、バンベルク、バイエルンなどが入ると
もう収拾がつかなくなりそうです。