re:横巻お薦めCDは?  #10901
投稿者: ヘボモンケ (2001/02/02 17:57)

楽しい話題ですね・・・:-)
横巻き・モンケ、となると、やはり誰もがBPOの影響(年代には個人差があると
は思いますが)が一番大きいようですね。勿論、私も皆さんと同じです。

>82年には私自身もモンケを購入していました。ゴールドブラスでトリガーが全くついて
>いないもので、当時グロートが使っていたのも同じような楽器だったと思います。

当時、グロートだけがSPでない楽器を使っていて、音色的に少し違ってましたね。
最初に出た8重奏のアンサンブルの録音(ブラスのクリスマス)での、グロートの
あのモンケの音は最高でしたね。(氏が今吹いているSPのモンケも、アルチュニアン
の協奏曲など、いかにもモンケらしい素晴らしい音ですが、当時のあのゴールド
ノーラッカーの楽器の音はまた素晴らしかったと思います。)あのアンサンブルは
ヘッケルのC管を吹くクレッツアーとモンケBのグロートとの掛け合いが、好対照で
面白かったですね。また、「清しこの夜」冒頭部のヒルザーとのデュエットの、
太くて色っぽい音色はたまりませんね。

グロートのせい(?)か、当時いた大学オケでは、SPは少数派でした。ちなみに、
私が最初に見た・触った・吹いたモンケも先輩のゴールドブラスノーラッカーで
したが、昨年某所で、モンケさんの所有となっていたそのモンケに約20年ぶり
に再会(?)をはたしました。(外観がすっかりリニューアルしていて全く気が
つきませんでしたが^_^;)

60年代のBPOは皆さんおっしゃるように良いですね。おそらくオールモンケBが
多かったのだと思いますが、あの良さはモンケの良さも当然ありますが、当時の
演奏スタイルの良さ、というかヴェゼニックやアイヒラーの良さ(凄さ)が大きい
ような気がします。当時、カラヤンはTpは倍管で吹かせることが多かったので、
たいていTpの目立つ演奏は両首席がダブって吹いているものが多いと思います。
ヴェゼニックの方は音にはりがあり、際立つ音色で、思い切り吹ききるタイプ
ですので、あの当時の演奏のカラーを決めているのはヴェゼニックによるものが
多いと思いますが、アイヒラーのあまり目立たないものの恐るべき音の太さと
深さが、実はあの演奏の音色に大きく寄与していたと思います。

それでも、表をどちらが吹くか?によって両者の違いを確認することはできます。
65年と71年のチャイ6では、両者が表裏を入れ替わって吹いています。3楽章
で、ここ一番のところをヴェゼニックが吹いている71年の方が豪快で、全体の
出来も素晴らしい(世間的にも、これがカラヤンのベスト録音と言われていまし
た)ですが、1楽章最後のコラールとかをアイヒラーが絶妙の音色で吹いている
65年の方が、個人的には実は好きだったりします。

>アイヒラー自身はベームとのブラームスの1番でトップを吹いたと言っていたような気
>がします。

ベームのブラ1でのアイヒラーは最高ですね。あのアイヒラーの演奏はある意味
天才的ですよね。氏のベスト演奏の一つと思います。(同じころのカラヤンとの
1番はヴェゼニックだったと思います。ちなみに、1stTbはベームがドムスで
カラヤンがウテシュ?)

その他、ドボ8では、カラヤンでヴェゼニックが、クーベリックでアイヒラーが
それぞれ吹いていたと思います。(クーベリックのアイヒラーがこれまた良い・・・)

両者のソロの録音は良く知らないのですが、ベームとのポストホルンセレナーデ
でのアイヒラーのポストホルン、カラヤンとのオネゲルの3番のヴェゼニックの
ソロは有名ですね。どちらも、それぞれの個性を100%発揮した演奏と思い
ます。珍しいところでは、ヴェゼニックがソロTpを吹いたショスタコのピアノ
協奏曲があります。曲想を無視(?)して、完全にオケの時と同じモンケB管の
スタイルで吹いていますので、普通に聴いたら「最低」な演奏なのかもしれません。(が、マニアには・・・)

その他、オケの曲では、クリュイタンスのベートーヴェン全集の演奏も凄いです。特に、一緒に序曲集として録音された「エグモント」「レオノーレ」
「コリオラン」等は、一聴の価値ありですね。あと、バルビローリのマラ9、
カイルベルトのブル6、等々・・・書き出すと本当きりがありませんね。

ついつい長くなってしまいすみません。
(何だか「XXXの部屋」みたいになっちゃいました。)
また、アイヒラー、ヴェゼニックのレアな音源情報とかがございましたら、
是非御紹介下さい。お願いいたします。>>60年代BPOファンの皆様


ギュトラーの録音では、グロートとギュトラーの二人が吹いている、
2本のTpのためのソナタがありましたが、中々面白かったですね。