「あがる」のも一興  #1100
投稿者:  BABY (7/6 20:05)

あがってしまって困った、ということは若い頃には何度か経験しました。
オッサンになってからは困るほどの「アガリ」はなくなりましたね。
と言っても全然あがらないかというと、そういうわけではなくて、かなり緊張はします。

緊張とあがりの違いは、自分が何をやっているかが分かるかどうかだと思います。
ステージにあがって全く緊張しないと、良くても普段の練習の8割くらいしか実力が発揮できないものです。
適度の緊張によって感覚が鋭くなります。

ステージ上では(聴衆に気付かれないものも含めて)様々な事故が多発するものです。
それらに臨機応変に対処するには自分自身のスタンスを確保しておく必要があります。
それには普段以上の感覚の鋭敏さが求められているので、全く緊張していない状態では良い演奏になり難いのです。

誰だっていいところを見せたい、という気持ちはありますが極端に走ると緊張が「過緊張」になります。
これが「アガる」状態で、神経の集中が一方向に偏ってしまうので、バランスを失うのです。
バランスを失わずに緊張を保つ工夫がステージ上でのプレーヤーの実力を大きく左右します。

「おなじない」の類としてはBABYはハンカチをポケットから出して手に握っておきます。
楽器を構える時に左の掌とピストンケーシングの間に挟むのです。
不必要な汗を吸収できるという実用上のメリットもあります。


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