re:力を抜くには?  #11755
投稿者: やちまう (2001/04/03 20:02)

フォローが遅くなりました…すみません。
スレッドがだいぶ落っこちちゃったので見てないかしら??…(^_^ゞ


> アレキサンダーテクニックなんて名前にまでなってるのを
> 自分で発見したとは、、、!おみごとですー
>
> やちまうさんの書き込みを見てから毎日ねる前とか電車の中とかでやってます。
> でもいまいちコツがつかめず、、、;

狙いがたまたま一緒だっただけで、既にきちんと体系化されたものがあるの
ですから、私の意見よりもそちらをまず参照されたほうが良いと思います。

その方面の専門家が研究・検証した結果、導き出された方法・手段でしょう
から、私の経験談をそのまま実践するよりもはるかに合理的だと思います。


> 普段意識してないものを意識する、、、時にメンタル面でも意識にこもらないっていうのがよく分かりません;;

何も考えないで演奏するだけで、誰もが感動し拍手喝采されるようなパフォー
マンスが出来る人(いわゆる天才)はこの限りではないと思いますが、普通、
「どうしたらもっと良い演奏が出来るだろうか」と、試行錯誤・切磋琢磨の
毎日だと思います。

このとき、意識下に持ってくるモノがアンブシュアや呼吸などの身体的な現象
だったり、マウスピースや楽器など物理的なものだったりすることが案外多い
と思うのですが、演奏というものはそれだけではなくもっともっと《総合的》
な物ではないか?というのが私の持論です。

身体的な事象や楽器などの物理的な要因、ある意味で数学的と言える「読譜力」
などのスキルは、マクロ的に捉えれば「道具」の領域だと思うのです。

道具をより良い物に磨き上げていくことは、とても大切なことだと思いますが、
それだけで満ち足りてしまうのは早計じゃないか?と思うのは、私だけなので
しょうか・・・(^_^ゞ

この、「マクロ的な道具」がある程度のレベルまで達すると、もっと欲が出て
くると思います。

楽器の演奏というのは、ただ音を出すだけじゃないことはお分かりですよね?
また、楽譜の指示通りに正確に音を並べるだけでは、本当の意味での「演奏」
にはならないと私は思います。(あくまでもスタート地点でしかないのでは?)

まぁ、ミスをしないことが一番なのですが人間がやることですから事故は付き物。
そんなことばかりに気をとられてギスギスした演奏ばかりするのは辛いですよね?
「もっと大らかに」、「もっと音楽を」しましょうよ〜♪

これに関しては、プロ・アマチュアの垣根はないと思います。ミスがなくても
まるで機械みたいな演奏ばかりでは聴いていてもつまらないですよね?

ところで、

「自分が自分として意識出来ている自分(※1)」について考えたことはありますか?
恐らくそれは本当の自分全体のごく一部で、しかもそれは長所短所に関わらず、
誤謬(※2)されている部分があるのではないかと思います。(全てとは言いませんが)

(※1) に関して・・・
   私は心理学を勉強したわけではないので、専門的なことは分からない
   のですが、「キャラクター」や「パーソナリティ」といった物の中に
   は自分では気付かないものが沢山あると思うのです。

(※2) に関して・・・
   一方、「君は〜の傾向があるね」と多くの人に指摘されると、実際に
   そうではなくても「そうだ」と思い込んでしまう可能性もあります。
   つまり自覚した時点で誤認識している可能性があるということです。

「自分はこうなんだ」と自分の殻に閉じこもって、それだけで音楽をするのでは
なく、無意識の中にある「心の動き」みたいな物が意識できれば・・・ホントの
自分というものをもっと理解すれば、より音楽の幅が広がるように思うのです。

レッスンなどに通って様々な指摘を受け、それを実践することは合理的に上達する
為にもっとも効果的な方法だとは思います。けれども、全てを鵜呑みにして妄信的
な信者みたいな状態になることは危険だし、勿体無い事だと思います。

(思いついたことを書き綴ってたらワケ分からなくなってきた・・・。)
ええと、何を書こうとしてたんだっけ・・・。あ、そうだ。(^_^ゞ

心理的な洞察力のトレーニングという物も楽器の練習と同じぐらい大切だと思う
のです。これが「メンタルな部分に関しても、自分の意識の中に持ってくる」と
いう事です。

素晴らしい素質やテクニックを持っていたとしても、「自分が何をやりたいか」
が分からない人には良い音楽は出来ないと思うし、また、練習ではうまく出来る
のに、本番ではたちまちダメになってしまう事で悩んでいる人などは、ここに
キーポイントがあるような気がするのですが・・・。


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やちまう(やまっち)
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