re:ロータリー教えてくれる人  #11766
投稿者: ロータリーTrp1号 (2001/04/04 09:32)

 kazuyaさんの
 「ロータリー云々よりも、トランペットをしっかり教えてくれる先生がいいと思いますよ。」

という言葉は誠にその通りだろうと思います。

 ただ、私は我流でここまでやってきて、今強く思うのは、トランペットを鳴らすという基本もそうだが、特に、音楽そのについていろいろ聞いてみたい、ということです。
 どういうことかと言いますと、楽典としての音楽はもちろんでしょうが、伝統文化としてのクラシック音楽のあり方を、本場の本物を良く知る方に教わりたい。
 具体的には、モーツアルトの四分音符とベートーヴェン、ブラームスのそれのそれぞれの違いはどうか、様々なシチュエーションの中で、どう奏すべきなのか、ベルリンあたりの表現の仕方と、ウイーンあたりではどう違うのか。そして、その中で、ロータリー楽器を使うとき、どのような音、奏法が音楽として求められるのか。
 これは、やはり、本場を経験された方でないと、なかなか伝えられないことかも知れません。

 このような考えは、「間違っている」とご指摘を受けそうですが、アマの場合、技術よりも音楽そのものが優先されることはあっても良いと思うんです。本来プロだって、
 「はじめに音楽ありき」
のはずですが、やはり状況的には、かなりの難曲でも所見でこなせるぐらいの基礎能力が求められるでしょう。アマの場合は、難曲でもそれにかかりっきりでいいわけですから、はじめに音楽があり、それをこなすために必要な技術をあとからでも磨く、あるいはその曲をこなしながら、技術的進歩もある。もっと言えば、ある意味で、技術的にはどうせそれなりにしか演奏できないので、それならばむしろ、できる範囲でより本物に近いスタイルを追求する。そこらに、アマチュアでやるおもしろさを見いだせるように思うのです。

 ウインナワルツを当たり前に1,2,3でやるなら、やらない方がましだ、と思っているのは私だけであろうはずがありません。

 Kochさん(何て素敵なお名前。オーボイスツ・ラウンジなるものがあれば、最も人気高そうなnameの一つでしょうね。私も、Grothに改名しようかしら。)が以上のような意味を含めておっしゃってるのでしたら、筆頭には桐朋音大の田宮先生とかが上がってきましょうし、武内先生(バイロイト経験者!)や山本先生など、ベルリン音大の元BPO首席ヴェーゼニック教授のお弟子さん方(つまりBPO前首席グロート氏の兄弟弟子だあ。)がいらっしゃいますよね。札幌の松田先生はBPO首席クレッツァー氏の愛弟子すし。ドイツやオーストリア留学経験をお持ちの方に教わるのが良いと思います。東京フィルの方々は、皆さんウイーンに留学され、ウイーン系の演奏をされると聞いたことがあります。東フィル首席の飯塚先生は、ご本人はあまりロータリーを好まれないそうですが、しかし、ピストンでロータリーをイメージされてるとか。ウイーンの演奏を強く意識されていると読んだことがあります。

 そのようなかたに、教わることができれ、トランペットの基本を含めて、本場の音楽の伝統とはなんなのか、ロータリー楽器を以下に奏すべきかをしっかりと教わることができる。そんな気はしますが。
 まあ、東京ならそのような方、たくさんいらっしゃると思いますが。

takahiroakiy@do4.ennjoy.ne.jp