re:チューニングB以上の音が出しにくい。  #12173
投稿者: Shorty (2001/05/10 13:42)

トランペットで音がでる機構には、いろいろな要素があると思います。
でも僕が特に重視しているのは、アンブシュア、息遣いの2つだけです。
アンブシュアは木管で言えばリードなので、ダメなリードで吹いてもいい音はでないのと同じく、よいアンブシュアで吹かないといくら息を入れても鳴りません。
アンブシュアについて言及するのはちょっと難しいところがあるのですが、基本的には唇の周りの筋肉にしっかり力をいれて、唇そのものには力を入れない、というところです。
しかしアンブシュアは結局『いい息』がマウスピースに流れ込んでいく為のものなので、まず息の流れを意識しなくては形作れません。
上に述べた力のいれかたも結局、のどを通ってきた息を、あの小さなマウスピースのなかにおさめるためのものです。
必ず、しっかりと息を出しながらアンブシュアを考えてみて下さい。
そして肝心の息ですが、これはお腹の使い方と関連します。
しかし腹筋の使い方を考えてから息を出すのではなく、まず息の理想的な流れを意識する事だと思います。
いろいろな言い方はありますが、『あたたかい息』『圧力のある息』『スピード感のある息』などなどです。
息をしっかり入れる際に、肩や胸、あるいは体が浮かないように、むしろ体が地面に沈みこんでいくようなそんな感じで吹くようにするとよいようです。
結局トランペットを吹くという事はトータルな作業であって、ここをこうしてそこをどうして、という細かい事をいちいち考えてはいません。
しかし逆に、自分の体の状態を捉えて、こまかい修正を加えていくという事は必要だと思います。
その手助けになれば幸いです。