re:レッスン  #1279
投稿者:  kazuya (7/27 16:40)

ガンシュ氏が言ったことは単純でした。
1)正確な音程で吹く
2)譜面に書いてある音の長さで吹く
曲の中で特に重要な部分についてはニュアンスを体現(彼はそのレッスンに楽器を持ってこなかったので)
してくれましたが、とくに2)について繰り返し言っていました。
私は、ガンシュ氏の演奏はウィーンのスタイルでない部分もずいぶんあると思っています。特にそう思うの
は音の長さについてで、従来のウィーンの奏者より長めに演奏するし、レッスンでも「そんなに短く吹くって
どこに書いてある?」といっていました。
以前の来日(94年頃だったと思います)の際、パイパースのインタヴューの中で「ウィーンのトランペット
について知りたければ私ではなくホラー教授に聞いてくれ」という発言があったことをご存じの方もいると思
いますが、演奏についての他の奏者との微妙なニュアンスの違いが彼がウィーンフィルを辞めた原因の1
つではないかと勝手に思っています。