一流どころの人達  #12830
投稿者: JOE (2001/06/25 06:25)

スミス氏に関しては年末に行われるカナディアンブラスとのジョイントアンサンブルの模様が物凄い。昨年のものなんかはJosuaなんかののりのジャズにピッコロを
取り入れた物凄いものでしたね。あのライブを是非CD化して欲しいと思うくらい。ハイトーンも良いが、出すことそのものに意味があるのでなく。それを楽曲で使用できるような音色あってのものと私は思います。彼等B管でやってもDouble HiB近くをかんかん当てるし、それがきれいですからね。あれだけ本気で吹かれるとたとえば目をつぶって聞いていてたピッコロの旋律と間違えるくらい音がきれい。
ヴァッキアーノ門下生ってああなのか知らないが、スミス・シュリューター・ウィントンマルサリス各氏のサウンドなんかを隣で聞いてみるとはっきりいって聞こえはぶすぶす・・・と息の音が入っている。ただ、恐ろしいくらいにこのエアの音が整頓されているのです。入るべくして入るのではなく、計算されたブレスのタイミングにあわせて意図的に吹き込まれており、聞こえるエアの音も全く粒が統一されている。これが、ホールにでると素晴らしいサウンドになる・・。スミス氏のオケスタCDもよく聞きましたが、何よりも途中で聞こえる彼のブレスに十分耳を傾けています。吸い込む息の深さタイミング、そしてスピード。これは勉強になりますね。よく、Tp教育の過程で「息が長続きした方がいい。ロングトーンは長ければいい。このくらいは息が持たないと駄目。」というのがありますが、ありゃ「嘘。」
そりゃ、長く伸ばせるに越したことはないが、それよりも先にそこで表現される
音色がどれだけ素晴らしいかに尽きると思うのです。上手い連中は。旋律の進行を妨げない限り、とにかく吸う。その代わりその曲、その場所に応じてふさわしい音色を100%の確率であててくるのですね。

NYフィルのTB首席、Joe Allesi氏のホームページに行くと、現在のフィルのTPアシ首席ボブ・サリヴァン氏のCDも買えます。これも凄い。常トラのケネス・デ・カルロとのバトルのようなカプリチオも入っている・。カルロ氏はNYシンフォニックアンサンブルの首席でもあり日本へはトヨタシンフォニーとのジョイントなどで来日しているはず。やはり一流で、スミス氏のレジェンドCDの一曲目、Broughtonの8本のトランペットのためのConcert Pieceでも彼は参加してますね。

さて、夏になってしまいまして、クラシックはバケーションシーズンになって面白くないのですが、この期間私も自分の腕を磨くこととします。