re:粘膜奏法と唇の厚さの関係、MPの口径  #13027
投稿者: Bフラット (2001/07/07 13:17)

僕の感想。粘膜奏法の音色には芯がなく、総じて平べったい感じがします。また、低音と高音の差が大きく感じ、低音では音の輪郭がぼやけて、高音ではさらにつぶれた感じで、それとなく我慢して聴けるのは5線の中の音だけという感じです。結局、粘膜奏法ではTpが十分に響かない、鳴らないということでしょうか?楽器が十分に響かないから逆に余計な力と緊張が入り、ますます悪循環と窮地に陥っていくのではとも思います。粘膜奏法は根性や気の持ちようでは解決されないのではと思います。また、MpとTpという道具に問題があるのではなく、アンブッシャに問題ありと思います。粘膜奏法からの脱出方法の一つとして、「カラ吹き」が有用かもしれません。僕は別の理由で時々やっていますが…。
プロのサックス奏者がリードの振動音を出さずに、タンギングと実際の運指でポン・ポンと心地よい実音(空気の圧縮音)を連発してフレーズの練習をしていることがあります。それと同じことをTpでもするのです。ほんのわずかの息ときわめて軽いタンギングで8分音符のスケールを吹き、ポン・ポンと心地よい空気の圧縮音がラッパの先から出るようになれば脱出も近いかも知れません。時々、意に反してGかAあたりで「本物の音」(振動音)が出たりしますが、ここはなるべく「カラ吹き」に徹するのです。この練習は多分、夜でも迷惑にならずにできます。「カラ吹き」でポン・ポンと軽快に「夏がくれば思い出す」を吹いてみてください(注意:楽譜を見てはいけません!)。最後までできたら「実音」を出したくなる欲求にかられるかも・・・??

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