re:粘膜奏法の写真  #13048
投稿者: Bフラット (2001/07/10 13:51)

僕も粘膜奏法はMpの大きさとは関係ないと思います。僕は現在、バック1ハーフCを主に使っていますが、バック5Bでもジャルデネリ12Sでも粘膜奏法になりません。めざす音色や音域に応じてMpの変化があるだけです。粘膜奏法になる考え方として、多分、上下唇の振動するラインがMpのカップ径の中心(丸い時計でいうと3時と9時の線)にあれば最も振動効率が良いのでは、という物理学的な発想からきているのではとも思います。
Tpで芸術的な音色は唇の振動からだけではなく、喉や舌の上を通過する息のコントロールなど複雑な要素によって生まれてくると思います。上下の唇にしても平等に振動するのではなく、それぞれの役割が違うのではないかと思います。僕が吹奏して感じるのは音の芯になる核は吐き出される息の一連の過程の中、腹筋や喉や舌によってすでに準備されており、Mpを媒体に上の唇ではっきりとした音の芯が形つくられ、下の唇で音の芯を包んだ全体の音色ができあがるのではと思うのです。上下の唇の震動波数がシラブルや息のスピードが同じでも微妙に違うのではないかと…。
音色をリンゴに例えると芯には上唇が、実には下唇が影響しているのではと…。そして赤や黄色の熟成度には道具の良し悪しが影響しているのではと思うのですが…。つまりは奏者のすべての器官が音色づくりに影響していて、芸術的音色は奏者の全てと、Mp、Tpの一体感から生まれてくるもので、奏者の音楽的感性が最高の奏法と音色、演奏を作り上げていくのではと思います。
粘膜奏法の克服は道具ではなくて奏者自身にありと思いますが・・・。

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