re:こういう議論は身分を証して。   #13070
投稿者: えっくすきゅー (2001/07/11 19:35)

多くの方は誤解をされているようですが、
「マジオシステム」は、チンパンジーのように唇を突き出す奏法ではなくて、
奏法に対するエクササイズとトータルとしての奏法です。
あの教則本から独学で上手くいく可能性は低いかもしれませんが、
しかるべき指導を受けると、チンパンジーの口の意味も
何が言いたいのか理解できるようにはなりました。
(今でも、チンパンジーは例としては、あまり適切では無い気もしますが)

「部分的な捕らえ方」「総合的な捕らえ方」の違いではないのでしょうか?

そもそも、「粘膜奏法」という言葉自体、藤井先生が言い出されたものであり、
藤井先生の意見としては、
「呼吸、筋肉バランスの状態、アンブシュア、音のイメージ、の総合的な状態のことで、
目安として唇に着目するなら、リムに粘膜以外の部分が乗っていない状態になっている」
ということであり、
「アンブシュアだけ部分的に取り出して議論したり改良しても、誤解が多く意味が無い」
ということではないでしょうか?

それを、単に「粘膜で無い部分がリムに乗っていない状態」とだけ
定義して、その部分だけを議論するのは如何なものかと。
マジオシステムを、「チンパンジーの口をする」と定義して
議論をするのと同様だと思うのですが。

奏法の目的は「楽器が自由に、歌ったように吹ける」
と言うことであり、道具、呼吸、アンブシュア、総合的に
アプローチしたら良いのではないでしょうか。

因みに私は、アメリカで一流と言われるプレーヤーの音でも、粘膜奏法だと
思うことは多々ありますので、必ずしも一流のプレーヤ=サウンドOKとは思いません。
逆に、中学生でも、きちんとした響きのサウンドで吹いてる人は稀に見かけます。

何事も、全体を見失わず、固定観念にとらわれず、合理的に、が重要ですよね。