re:ということは、指使いは・・・??(ご確認願います)  #13142
投稿者: モンケ (2001/07/18 00:41)

あら、お呼ばれ恐縮です。
自分なりに理解しているつもり(笑)の内容を書いてみます。

通常B管の場合Hi-BとHi-Cは第8倍音と第9倍音ということで、間隔が
非常に狭く、また第7倍音のAsとも近接しているためにこのあたりの音域は
上にも下にもはずしやすいんですよね。

そこでクラッペンは穴の開いた部分を強制的に気柱共鳴のいわゆる「腹」に
して、マウスピースから穴の部分までを倍音間隔の広い第2倍音、第3倍音
あたりを実用としてつかうものであると理解しているんですが・・・
(「第1,第2あたり」かも・・・)
そうすると、より低い音が出なくなるし、より高い音は倍音間隔が広いので
(B管でLow-Bとチューニング下のFのように)上にもはずしにくくなる。
C管のAクラッペンでCisなんて出るには出ますが、「倍音間隔が広い」
ので、クラッペン無しより出にくいですね。

実用になるのはC管のヴァッサークラッペンの場合でHi−B、Hi−D
だけでしょう。

C管のハイCクラッペンはご指摘のように解放でも23番を併用しても
ハイCが出ますが、これはどちらの場合でも、穴の位置が丁度「腹」に
あるということだと思います。つまり入り口から見た長さにして半波長
あるいは1波長分ずれていると思います。ですから、解放でハイCを出し
ているときは、いわゆる「ド」(あるいは「ミ」)であり、23番併用の場合
は「ミ」( あるいは「ソ」)ということになるのではと思います。
意図して設計したのか偶然か、あるいは必然かはわかりませんが。

ということでCハイCを出すのに解放でも23番でも良いと思います。
クラッペン不使用も含めて音程、音の抜け、前後の指使いとの兼ね合いで
もっとも良いと思われる方法をとられるのが賢明だと思います。
チューニング管の抜き具合でも変わりますしね。
他のキーも同様だと思います。

以前ヘボモンケさんの投稿にありましたが、音を出すことに奪われる神経を
もっと音楽的な部分やアンサンブルに注ぎたい。
クラッペンはその意味に置いてとても便利な機構だと思います。

中川氏の「道具によって・・・」という御説は、クラッペンに当てはめて
みると精神的な部分でとても共感を持っています。
氏の仰る本来の意味からすると少しずれているのかもしれませんが。







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