re:ということは、指使いは・・・??(ご確認願います)
#13154
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ロータリーTrp1号 (2001/07/18 17:46)
非常に単純化してご説明いたします。というのも、私も簡単なことしかわからないからです。 管楽器でまともな音が鳴っている状態は、いわゆる共鳴が起こっている状態です。共鳴とは、管の長さによって決まります。開口端補正など、細かいことはありますが、これを無視しますと、共鳴が起こるのは以下の時です。(ただし、管楽器については本来片側の開口部=MP側が閉じられた状態、つまり片側閉管の共鳴現象ですが、ヘボモンケさんの投稿にありますように、両側開管として考えて良いようなので、両側開管として説明させていただきます。片側閉管と両側開管では共鳴現象に違いがあります。) 両側開管の時の共鳴は、共鳴している音波の長さ=波長(λ)に対し、管の長さをLとしますと、 L=1/2λ、λ,3/2λ,2λ、5/2λ・・・ と1/2λごとに共鳴します。 トランペットB管の長さは約1.45mで、これが1波長=λに等しいとすると、λ=1.45mです。 音波の場合、波長λ(m)、音速V(m/s)、振動数(周波数)f(Hz)の間には、 V=fλの関係があります。つまり、f=V/λです。 音速Vは温度t(℃)により、V=331.5+0.6t(m/s)の関係あります。温度をt=20℃とすると、 音速V=343.5(m/s)となります。 このとき、λ=1.45(m)ならば、振動数fは f=V/λ=343.5/1.45=237(Hz)となります。 ところで、1オクターブ音が上昇すると、振動数は2倍になりますし、12半音で1オクターブですので、半音上昇すると、 「2の(1/12)乗」倍 ずつ、振動数が大きくなります。したがって、 A=442Hzでチューニングすると、そのときのB(ベー=Bb)は B=442×2の(1/12)乗=468(Hz) 237Hzの1オクターブ上は 237×2=474(Hz) (このとき、管長L=2λの共鳴になります。) で、つまり、474Hzはほぼ468Hz、つまり、吹奏楽でチューニングに使うBの音です。だから、237Hz(管長L=λの共鳴)では、そのオクターブ下のBということになります。 したがって、以上を参考に、共鳴と実音を考えますと、解放の運指の時(つまりトランペットの本来の管長そのままの時)、 第1倍音L=1/2λ・・・下の下のB(ド) 第2倍音L=λ・・・下のB(ド) 第3倍音L=3/2λ・・・F(ソ) 第4倍音L=2λ・・・チューニングのB(ド) 第5倍音L=5/2λ・・・D(ミ) 第6倍音L=3λ・・・F(ソ) 第7倍音L=7/2λ・・・As(シb) 第8倍音L=4λ・・・ハイB(ド) と言うようなことになります。C管の場合、階名を参考に実音を考えて下さい。 で、クラッペンをあけますと、穴の部分が定常波の腹となります。もっと言うと、管長がMPからクラッペンの穴まで、ということになると理解できます。その長さでの共鳴を、以上と同様に考えますと、C管において解放でハイCキーをあけますと、ハイCが基本的な倍音になり、2+3バルブでハイCキーをあけますと、Asが共鳴する、と私は理解しておりますが。 以上はトランペットの実際とは異なるかも知れません。どなたか、間違いのご指摘、補足等々、よろしくお願いします。 なお、音波(波として)、波長、定常波、腹、節、共鳴などにつきましては、高校物理(現教育課程ならばの物理TBが適当でしょうか。)の教科書または参考書で、ある程度イメージしていただかないと、この限られたスペースではご理解頂きにくいと思われます。 takahiroakiy@do4.enjoy.ne.jp |