re:どちらが第一かと問われれば  #13294
投稿者: サンデーペッタ− (2001/07/23 22:27)

端的に答えたせいで、真意が伝わっていなかったみたいなので、
ちょっと補足します。

>しかし、私は例えばMpの選択に9の時間と労力を割き、
>奏法のトレーニングに1の時間と労力しか割かないなどという事は
>しません
私はそういう意味では言っておりません。

>Mpの選択に1、トレーニングに9の時間と労力を割いた方が
>良い結果が得られると考えるし、実際そうします。
そこまでやっても、納得した成果を出せないならMpを替えてみる価値があり、
その後それまでの奏法やアンブシュア面の課題が楽に克服できること
があります。Mpを替えなければ矯正できないアンブシュアの欠点が
ある人もいます。正しい(何をもって正しいのかというと難しいが
ここでは無理の無く楽器を鳴らせるアンブシュアの形という点で)
形のアンブシュアを形成し、それを成長させるには必ずリムやカップによる
物理的サポートと、さらにスロート形状、バックボアまで含めた
音響的なサポートが必要です。 そういう言う意味で、努力と時間だけでは
克服できないMpに依存する技術的課題が必ずあると思います。
そういう意味でMpの選択が第一であり、適切なMpの選択をすることを
軽視していると奏者自身の才能を開花させることはできないでしょう。

>道具への依存度が全く違うのは事実です。
>実際、道具に吹かされている人がなんと多い事か。
だから、道具(ここではMp)の選択が大事だと言っているのです。
道具に吹かされている人は正しい道具の選択が出来ていないのも
大きな原因のひとつです。(練習不足は問題外だが)

>だから、道具と奏法、どちらも重要なのですが、どちらがより重要かと
>問われれば、間違いなく奏法だと答えます。
もちろん奏法ですよ。でも、何度も言いますがその奏法を
習得するにはどんなMpでも構わないということではなく、
自分のトランペットを吹く上での身体的欠陥を補い、追求する
奏法のヒントが少しでも多く確実に得られる道具(Mpや本体)
の選択も重要ということを強調したかったのです。

>もし、特定の特徴を持ったMPでないと満足な演奏が出来ないようなら、
>さまざまな音色の特徴を出すため作られたMPを自分のイメージによって
>使い分ける事は諦めなければなりませんよね?
そういう小手先のレベルの話はしてません。
でも、道具選びが第一という意味が理解できていない人は
そのレベルの解釈でとどまってるのかな。
ちなみに私はヤマハの16C4を使ってますが、バックの1-1/2Cを
使っていたころ(4年前)より明らかに自分の目指す奏法が明確になりました。
今のところこれが自分には良い道具のようです。