re:後押しが直らない…  #13404
投稿者:  (2001/07/28 02:38)

こんにちは。
誠に勝手ながら、「僕流」の見解を述べさせて頂きます。

「後押しが直らない」のは、息を吸ってから吹くまでの間に
「んっ」という感じの「止め」が入っている為ではないでしょうか?
次のようなケースが考えられると思います。

たぶん彼女の場合;
a)息を吸う。
b)息を止める。
c)音を出す(でも、息を止めているから、出ようと思った所で出られない)
d)息を吹く。(遅れた分を、息の勢いを使って取り戻そうとする)
というサイクルで吹いているのではないかと...

b)この「止め」は非常に曲者で、体に力が入る(いきむ感じ)以外に
なにも生み出しません。

c&d)この時のひとつの症状としては、「二重アタック」があります。これは、
本当の音の出だしのタイミングでアタックはするんですが、息が十分に口先まで来ていない為、空振りした直後に修正するのです。
「フ、トゥー」或いは「プ、トゥー」のように聞こえます。
修正の仕方によってはとても強烈な後押しになります。

次の文章は、僕がここのBBSの「奏法を変えることについて」というタイトルの所で使った物を流用させて頂きます;

「息を吐く時は、ゴルフやテニス、バットのスイング、或いはピッチング等をイメージしてください。吸った息は止めずに吐きます。絶対にとめません! 上のスポーツの例で考えると、もしもバックスイング(吸気)からスイング(排気)への移行の途中で動きを止めたら...経験のある方ならお分かりでしょうが、ボールを飛ばすのに、2倍、3倍の力が必要になり、コントロールも難しくなります。という訳で、このような方法で楽器を「力ずく」ではなく操る事が可能になるわけです。」

ただ、息を吹く時に「鞴(ふいご)」の様なイメージは持たない方
よいと思います。なぜなら、息を吹く時に「(力ずくで)押し出す」と
その後、息を吸う時に「(力で)押し込む」事になり、
どんどん苦しくなっていくでしょう。

「体を締めて息をひねり出す」と、次に息を吸う時に、肺がその最大のキャパシティーを使えるスペースを「殺す」ことになりかねません。ですから、「息を吹くにしたがって肺だけが小さくなってゆく」と考えた方がよいと思います。そうすれば、体内には常に一定の容積を保ちつつ、肺はのびのびと自分の仕事が
出来るわけです。邪魔しちゃぁわるいですよ、彼(肺)はまじめな奴ですし!

もしも「呼吸法」について、もう少し僕の見解に興味がおありであれば、
「奏法を変えることについて」に述べさせて頂いておりますので、
よろしければご一読ください。(アンブシュアの項は、一長一短ですが...)

話がとても回りくどくなりましたが、「吸ってから吹く」を、ひとつの動作として
練習なさってみてはいかがでしょうか。音域にも呼吸はすごく密接に絡んでいますので。
もちろん、他の方々の良き
アドバイスも十分に参考になさった上でですが。

問題解決の糸口になれたなら幸いです。