re:ノータンギング  #13551
投稿者:  (2001/08/12 07:11)

こんにちは。
おそらくこのレスはとても長くなると思いますので、予めご容赦の程、宜しくお願い致します。

僕は「ノーアタック」(「ノータンギング」)の練習は、主にウォームアップの一部と調整に用いていますが、いつも次のような点に注意しています。

1)呼吸。
2)息を吹く時の口の中の状態
3)マウスピースを口に当てる角度。
4)マウスピースを口に当てる強さ。

1ですが、「呼吸法」に関する僕の基本的見解は、過去記事の「奏法を変えることについて」に於いて触れさせて頂きましたので、お手数ですがそちらをご覧になって下さい。

補足ですが、息を吸って吹く時に、下から押し出すようにして吹くのではなく、「一番最後に吸った息」(肺の中の上の方)から「順番に」吐き出すイメージを僕は持つようにしています。

2に関してですが、トランペットを吹く時の、口の中や喉が広すぎると(喉を無理矢理開けようとして力んでしまったり、或いは舌先が巻かれて口の中で上を向いてしまって、息の流れを邪魔してしまう等)息のスピードを殺してしまいます。

僕の場合、喉のことはあまり考えず(リラックスしてという意)口の中は「せ」の発音+もう少し舌の腹の部分を持ち上げた感じで(音域によって多少異なりますが)、口を「ふぅー」(こう書いたのは、「フー」と書かれることによって口の周りを引きすぎるケースがある為)という感じに閉じて吹いています。こうすることによって、息のスピードと圧力をコントロールしています。

3と4は、おそらくご自分である程度の認識をもっていらっしゃると思いますし、もちろん各個人でも異なります。
僕個人としては、今まで色々と試した結果、「下向きに構えて、軽くあてる」ことが自分に合った方法です。ちなみに理由は、僕の歯の噛み合わせが「出っ歯型」(「出っ歯」と呼ばれる程ではありませんが)であり、口のまわりを「前にすぼめる」事によって、一番楽に音を出す事が出来るからです(この方法をすすめているわけではありません)。

「息」と「口」と「力加減」と「角度」の4つの要素がうまくいく所、口先のちょっと息を吹くだけで反応してくれる所(バランス)、ラケットやバットで言うところの「スイートスポット」を見つけるということが、「ノーアタック」での練習の最大のポイントだと僕は思います。

余談ですが、僕のチェック法は基本的にロングトーンですが、僕は1つの音をゆっくりめの4拍ぐらいでやります。

1)楽器を構える。
2)息を吸って、止めずに吹く。(過去記事の「奏法を変えることについて」参照)
3)もしも音が当たらなくても、焦らず、変に修正しようとせずに(音を出そうとせずに)、4拍間息を(音が無くても)吹き続ける。(修正は次のターンに持ち越す)

なぜ音が無くても(一度はじめたら4拍間は)続けるかというと、音が出なかった時の修正法を身につけるよりも、はじめから音が出る方法(感覚)を身につけた方が使い勝手が断然よいからです。

さらに余談ですが、とくに僕が奏法のなにかを見失ってしまった場合、音を「ベンディング」(息のスピードと本当に少しの口の変化で、半音ぐらいの間をバルブなしで移動する)させてみるようにしています。そうすると、僕はその微妙な「バランス」を再発見でき、特に僕にとっては「どれくらい軽くあてるか」(「軽め」といっても、色々ありますから)を思い出させてくれる1番良い方法です。

方法は、真ん中の「ソ」からでも下の「ド」からでも、はじまりの音と一緒の指で半音さげて、また上がってきます。例えば、

「ド」ー「シ」ー「ド」を「ド」の指のまま。
「シ」ー「シb」ー「シ」を「シ」の指のまま、等。

もしも音程を掴みずらい場合は自分でまず吹いてみるか、ピアノと一緒にやると良いと思いますが、僕自身、この遊びに「インチューンで」とか「インテンポで」などという風にはほとんど取り組んでいません。もちろん個人の方の好き好きだとおもいますが。

やはり長くなってしまいました。今度書き込みする時には気を付けたいと思います。
少しでもお役に立てるのならば幸いです。