re:低音をふくとき、、、  #13596
投稿者:  (2001/08/16 05:38)

こんにちは。
「低音」及び「高音」についての解釈は、各個人がどのような方法で吹いているかによって「受け取られ方」が違ってくると思いますので、この場では「僕の方法」と「コンセプト」だけに留まらせて頂きたいと思います。

まず、息の吹き方には、本当に大きく分けて次の4種類が考えられます。

1)速いスピードで吹く。
2)遅いスピードで吹く。

a)量を多めに吹く。(「ハミング」する「イメージ」と一緒に)
b)量を少なめに吹く。(「ハミング」する「イメージ」と一緒に)

そして、「基本的に」これらのコンビネーションによって音を出しているわけです。例えば(非常におおざっぱですが)、

ア) 1+a= (音域が)高めで、大きめの音。
イ) 1+b= (音域が)高めで、小さめの音。
ウ) 2+a= (音域が)低めで、大きめの音。
エ) 2+b= (音域が)低めで、小さめの音。

となると思います。

上記の事柄を踏まえて頂いた上で、「僕は」次のような「方向性」で「低音」に対処しています。

1)マウスピースの乗っている位置は絶対に変えない。(特にインターバルが吹けなくなる為)

2)下顎を開きすぎない。(真中の「ソ」より下へ行く時は、上下の顎の間隔を「それ以上」広げない)

3)マウスピースのあたる角度、力加減を自分の意志で変えない。(僕の場合、高音へ行くにしたがって下顎が「ほんの少し」上顎に近ずく為、多少下へ向いていってしまいます)

特に「2」は僕にとってとても大きなポイントとなります。
僕自身、「調子が悪い」(低音に限らず)と感じる時の70ー80%ぐらいの確立で、この事が守られていないのです。

僕は、「息のスピード」と、それを作る手助けをする「口の中」の関係を「50ccのスクーター」のようにイメージしています。いわゆる「無段階変速」というヤツです。アクセルを開ければ、開けただけ「スムースに」加速してゆき、エンジン音も高くなってゆきます。逆にアクセルを元に戻せば、「スムースに」減速してゆき、エンジン音も低くなってゆきます。
ですから、僕は「低音」を考える時、息のスピードをうまく「減速(失速)」させてやればよいと思うのです。

しかし、先ほどの僕のように「下顎を開く」ことに頼ってはマズイと思うのです。
なぜなら、「高音」にまた上って行きたいのに、「顎の間隔」を「必要なだけ狭める」事が出来ず(このことによって、舌も上顎に近ずけられなくなる)それ以上息のスピードを上げられなくなってしまうからです。
こうなると、ここで「ギアチェンジ!」が必要となってしまいます。が、もちろん「曲中」でそのような芸当をこなすことが僕にはできません。

「ハミング」してみると僕には分かりやすいのですが、「高音」から「低音」に移行していった時、「舌の奥の方」がより広がってリラックスしていきます。そしてこの動きは「息のスピード」を自然に「失速」させてくれています。僕は「下顎」をなるべく使わずにこのような方法を使用しています。そして、口の周りの「見かけ」が音域によって「別人の奏法」のように変わってしまうことを防いでいます。

僕がよく使うチェック法としては;

チューニングメーターを見ながら、真ん中の「ソ」から下の「ド」まで舌をつかないで降りてみて、息のスピードと口の周り、楽器を構える角度と力加減の微妙な「バランス」を探ります。

「ソ」ー「ド」
「ファ#」ー「シ」
「ファ」ー「シb」このようにして、「行ける所」までいってみる。

もしもピッチが高く入るようであれば、さらに息を「失速」させる必要があります(口の周りを「緩める」という言い方はあえて致しませんが、「そうなってしまう」ことはあると思います。先程の「ハミング」のイメージによってピッチをもっと「低めに取る」ことをお勧めします。)

もしも低く入るようであれば、息をすこし「加速」してやらなければなりません。(僕も持っている悪い「癖」です。真ん中の「ソ」と下の「ド」で、すでに「上下の顎の開き」が大きく違いませんか?)

まとめると、「口の周り」の見た目よりは、「口の中(顎以外)」の変化の方が断然大きいと思います。「基本型」を真ん中の「ソ」のあたりに置いて、下へ「口の周り」の「強烈な変化」が無いように練習してみてはいかがでしょうか。

ここに書き込んだ事が、みなさんにあてはまるかどうかはわかりません。

またまた長くなってしまいました...申し訳ありません...
もしも使えそうな部分がありましたら幸いです。