re:ちょっと良くなりました!  #13933
投稿者:  (2001/09/11 06:11)

良かったですね、「まぐまぐ」さん!!

「まぐまぐ」さんは御自身の奏法をかなり研究されている方と御見受け致します。「まぐまぐ」さんが「気をつけて練習してみた事」は、僕個人の視点から見ても、それらの「効果」を見ても、正に「大正解!」であったと言えると思います。「書こうと考えていた事」を先に「実行」されてしまいました...(苦笑)

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お節介かもしれませんが、「今の良い状態」を更に固定させる為の練習方法の「一例」を「参考として」書かせて頂きます。

1)口を軽く閉じる。

2)マウスピースを口に当てる。(この時に、特に上唇や頬の辺りを「ピクピク」或いは「むにゅむにゅ」と動かして「ノリを見定める」様な事を避ける)

3)口の周りの力を可能な限り抜く。

4)口を「縦に開ける」ようにして息を吸う(はじめの内は、鼻から吸って口から吹くことも可。因みに横に引くと「力み」や「マウスピースのズレ」に繋がる事が僕自身にあるため)

5)息を吹く。
(音が鳴りずらい時は、マウスピースの当たる角度やその当てる強さなどを色々と研究してみて下さい。ロングトーンで練習するならば「4拍吹いて、4拍ー8拍休む」ぐらいが妥当だと思います。ただし、一回ずつマウスピースを口から離す事と、もしも「頭から音が出なかった」としても、焦らずに次の回までマウスピースを口から離さずに「音無し」の状態で息だけ送り込むようにする事をお勧め致します)

僕と致しましては、これらの事柄が守られていれば、基本的には何を練習しても大丈夫だと思っています。

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そもそも僕は「まぐまぐ」さんのレスを読んで「自分と比較的似た「身体的要素」を持っている方」という印象を持ちました。(僕には八重歯はありませんが、上の前歯のすぐ右側の歯がかなり内側へ入り込んでしまっています)
蛇足だとは思いますが、僕自身のアンブシュアに関するアプローチを「参考」までに述べさせて頂きたいと思います。(使えそうだと思われるもの以外は読み飛ばして下さい)

1)普通に、口を軽く閉じる。
(口の周りを引かない)

2)その状態から「ふぅー」と唇を少し前へ出す。
(この時に、下顎が前方へ押し出されてしまわないように...)

3)「鼻の下を伸ばす」様にして、アパーチュア部を「下の前歯の前辺り」に持ってゆく。(これには幾つかの「僕流の理由」があります。

@唇を上へ(鼻や頬の方へ)引っ張り上げることが不可能になるため、常に上唇が上の前歯を覆っている状態を保つことができるようになった。
A上唇を口の先端部に集める事によって、非常に大きな「クッション」が得られるのと同時に、その内側にある「振動部分」を常に柔らかい状態に保つことが可能になった。
B息の流れををより一層、口先へ集める事と、(状況に応じて)アパーチュアをかなり細く作る事が可能になった。
C僕としては「下の犬歯の辺り」に「両端の支え」を作る(自分では「腹話術の人形の口」のようなイメージがありますが)ことによって楽器をコントロールし易くなった。(僕の場合「上唇側の脇」に「両端の支え」を作ってしまうと、特にテクニックと耐久力の部分でとても都合が悪くなるのです)
D結果的に、長時間の吹奏行為に耐えられるようになった...などです。)

4)大体ですが、上 3/2、下 3/1 の割合になるように「下唇から」マウスピースを当てる。
(「下唇から」の理由は「下顎の自然な位置」を確認するためです。又、僕が楽器を構えると、かなり下を向きます。あと、先程も述べましたが、上唇や頬の辺りを「ピクピク」或いは「むにゅむにゅ」と動かして「ノリを見定める」或いは「微調整をする」様な事を避けます。)

5)口の周りの力を可能な限り抜く。
(ここで「引っ張り気味」であるのと、「リラックスした状態」とでは、その後の「音の出だしの成功率」と「耐久力の有無」に明らかな差が僕には生じます)

6)息を吸って吹くことを「一つの動作」として行う。
(この事に関しましては、過去に様々な所でレス致しましたので、興味が御有りであれば、お手数ですがそちらをご覧ください。)


注: これらは、あくまでも「僕個人の方法論」ですので、「このような吹き方をしている人もいる」という程度に受け取って頂きたいと思います。

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>>吹き終わった後「ぱぁ〜」っと霧が出るような感じで教室の後ろから反響がきました。(70人位入る教室です)これっていい状態なのでしょうか??私的には良さそうに思えるのですが。。。<<

とても良い状態だと僕も思います!
そして、これから練習するにつれて、もっと「反響」が増えていくと思います!!

ただ、ある一定期間(新しい方法に慣れるまで)、その部屋で練習したら、今度はなるべく「響かない部屋」を見付けて練習できると良いと思います。
なぜなら、普段から響く部屋で練習していると、その「反響」に耳が慣れてしまって、いつでも同じレベルの「反響」を聞いていないと(そのような「反響」が聞こえないと)不安になるものだと思います。
ある程度慣れてきたら、「反響」によってではなく、「(吹き手を含む)楽器そのものの鳴り」(僕が他のレスで「ハミングするように響かせる」、或いは「自分が自分自身の音のボールに包まれている感じ」と書いたのは、この事を意味しています)によって、御自身の響きを判断できるようになると良いと思います。(吹く場所によって「調子が左右される」という事が少なくなると思います)


色々と余計な事も書いてしまいましたが、「まぐまぐ」さんにとって、トランペットを吹く事が楽しくなりますように、心から祈っております。