re:休憩の後の練習  #13978
投稿者:  (2001/09/16 16:38)

「りょう」さん、こんにちは。

これは「りょう」さんか練習している所を見てみない事にはハッキリした事は言えないと思うのですが、

>>冬にアンブシュアを変えて...

という所にヒントがあるような気がします。

どのように、或いはどの程度のアンブシュア変更をなさったのかは、この文面からは御察しすることが出来ませんが、「劇的な変更」ではなく、おそらく「微妙な変更」だったのではないでしょうか?(あくまでも推測ですが)


「劇的な変更」(「顎の前後位置の変更」など、外見で判断できる変更)の場合、使われる口の周りの筋肉のバランスが以前のアンブシュアと大きく変わる為、一度きちんと作り上げた新しいアンブシュアが崩れ始めた時には、それとほぼ同時に吹奏感や音色も劇的に悪くなり(場合によっては吹奏不能に陥ります)、比較的早期に認識しやすく、また何がどのようにおかしくなったのかを見付ける事もそれ程大変な事ではないような気がします。

それに比べて「微妙な変更」(「マウスピースを当てる位置を少し上へずらす」といったような変更)の場合、基本的な「アンブシュア構造」がそれ程大きく変わっていない分だけ「崩れ」を感知しずらく、またそのまま吹き続けることも不可能ではない為、気が付いた時には「以前のアンブシュア」とほとんど変わらないか、それ以上に悪い状態になってしまうことがあると思います。(数時間で崩す方もいれば、数日ー数週間サイクルで崩す方など、様々ですが)

「筋肉」というのは恐ろしいもので「記憶力」があります(妙な言い回しかもしれませんが)。「りょう」さんの口の周りの筋肉は、おそらく「変更前のアンブシュア」をまだ覚えているのではないかと僕は思うのですが...

とにかく、「休憩前」と「休憩後」で(或いはそれらの間で)「何かが変わってしまっている」という事だと思います。

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いずれのケースにせよ、どのようなアプローチが「新しいアンブシュアであるか」を明確に理解している事が最も重要になってくると思います。
そしてその上で、「りょう」さんが御自身の奏法をよく観察されて、特に「調子が良い時の傾向」(吹き始めの状態の傾向)と「調子が悪い時の傾向」(休憩後の状態の傾向)について、もう少し情報収集されることをお勧め致します。(この時に「感覚」ではなくて、「実際の状態」として捉えた方がより確かな情報となると思います)

因みに僕の場合は、幾つかのチェック・ポイントを持って、常に(毎回の)吹奏前に「確認作業」をしている内に、「体(筋肉を含む)」が新しい方法を「正しく」覚えてくれました。
(個人で違うと思いますが、今でも(特に各プラクティス・セッションのウォームアップ時に)僕は普段は精々3個所ぐらい、調子の悪い時にはそれを更に数分割して「奏法(呼吸を含む)」をチェックします。御興味が御有りであれば、過去レスの#13933 をご覧ください)

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今まで「アンブシュア」のことのみを書いてきましたが、口の事を気にし過ぎて「呼吸が疎かになる」という「落とし穴」もありますので、充分注意して頂きたいと思います。

それから、アンブシュアを気にし過ぎるあまり、休憩中にもかかわらず口の周りや顎に力が入ってしまっていて、休憩が休憩になっていない場合も考えられます(休憩終了後には完全に疲れ切ってしまう)。口の周りがリラックスしている事、顎を変に噛み締めていない事などを再確認してみるのも良いかもしれません。


僕自身もアンブシュアの変更を数回経験致しましたので、「りょう」さんの今の苦しみが少しは分かるつもりでおりますが故、問題解決の糸口になりそうな物がありましたらば幸いです。