re:マウスピースの唇への当て方について  #14030
投稿者:  (2001/09/20 07:13)

「準一」さん、こんにちは。

>マウスピースを唇に当ててすぐに音が出せなくなってしまったのです。3,4回唇に当てたり離したりをしないと、どうしても違和感が残って吹き続けられなくなってしまうのです。

実際にどのような「違和感」なのかは、残念ながら「準一」さんの文章から御察しする事が僕には出来ませんが、僕の頭で考えられる物だと;

・マウスピースの「乗り位置」が定まらない。

・「口の周りの状態」が定まらない。

のどちらか(或いは両方)ではないでしょうか。

恐らく上記の2つの症状は「卵が先か、鶏が先か」というような物であると僕は思うのですが、これらの症状が現れる時に一番疑わしいと僕が思える事は、「口の周りを引っ張ったままマウスピースをセットする癖が、今の「準一」さんにあるのではないか」という事です。

「口の周り」(特に頬)を引っ張り過ぎてしまうと、(個人で感覚の差があるとは思いますが)上唇が鼻の方向へ引っ張り上げられてしまい、人によっては、この状態だと上の前歯に唇が必要充分に掛かりません。
吹き手はその「不都合」を「感覚」で知っていますから、持ち上がってしまった「上唇」をマウスピースで「引っかけるようにして」下に降ろそうとします。
しかし、唇が必要以上に「引っ張られて」しまっているので、「薄っぺらい」、或いは「弾力がない」ように感じられ(慣れてしまっていると分からないかもしれませんが)、当然その様な「固い表面」ではマウスピースに適度なグリップも得られず、仮に上唇を「適当な位置」まで持ってくることができたとしても、今度はマウスピースが吹奏中に滑り出すという事が起こりはじめると思います。

この様な事が「違和感」として感じられるのではないでしょうか?

・・・

もしも上記の様な事が起こっているのだとしたら;

1)マウスピースをあてる時は口をなるべく動かさない(特に上唇とその周り)。

2)(理想としては)マウスピースをあてた後も口を極力リラックスさせる。

*上記の事に慣れるまでは、鼻で吸って口で吹く方が良いかもしれません。

3)息を吸う時も、口の脇を引き過ぎない。(僕は「すぼめる様にして口を開ける」ことを御薦め致します。

*アンブシュアは、息を楽器に吹き込むと同時に形成されることが好ましいのではないかと僕は思っています。吹く前から「口の形」を作っておく方法は、特に「演奏(奏法)の安定」と「耐久力」という部分においてリスクが大きくなると思います。(似た様な事を、過去レス#13933でも書きましたので、練習法等、興味が御有りであればそちらをご覧ください)

・・・

ところで、文面から御察しするに「準一」さんはこの様な問題を「以前は持っていなかった」様なので、「何を境に、このような問題が起こったのか」を突き止める事は、今後「準一」さんが同じ問題を抱えないためにも(或いは同じような事が起こっても、すぐに解決できるようになるためにも)必要な事だと思います。

一つ僕が想像する事は、「マーチングをやることによって「準一」さんが御自身にとってベストな「楽器を構える角度」を見失ってしまったのかもしれない」という事です。そして、それがきっかけとなって「奏法のバランス」を崩してしまったのかもしれません...


色々と「推測」で書いてしまいましたが、何か問題解決の糸口となりそうな事がありましたら幸いです。