re:心の底から自信がないんです・・・  #14718
投稿者: Shorty (2001/11/20 21:37)

こんばんは。楽器上の悩みはいつになっても、という感じです。
僕は中学まではあまり真面目に練習せず、結局ちゃんと練習しはじめたのは高校からでした。
それでも歯並びや、アンブシュアについて考え過ぎたのもあり、なかなか上達せず、演奏会後はいつも自己嫌悪にさいなまれていました。
それでもなんでもラッパを吹く事だけはやめようとしなかったのはやはりこの楽器が好きだから、というこの一点です。この一点だけです。

個人的な経験から申しますと、アンブシュアにとらわれすぎない事と、目ざす音、目ざす音楽、あるいはもっと具体的に目ざすトランペッターなど、自分の追い求めるものを持つ事が大事だと思います。

アンブシュアは「口の形」では決してなく、「力の使い方」です。この力の使い方を決めるのは「息の流れ」です。
密度が高く、太く丸い『息』が口からでていくようなイメージをもって吹いて下さい。目で確認できる事ではありません。「感覚」でつかんでください。

ピッチが高いという事についてですが。
極端な言い方をすると楽器はメガホンです。マウスピースから出た音が大きくなってでてくるだけです。
(本当はそんな単純な言い方をしてはいけないのですがわかりやすく説明するために・・)
マウスピースで吹いている音程と、楽器で吹いている音程にズレはありませんか?金管楽器というのは驚く程いいかげんなもので、マウスピースでラの音を吹いても指がソだったらソが出ます。(本当は「よくないソ」というべきでしょうが)
高音域にいけばいくほど倍音の幅がせまくなるのでよけいにこのいいかげんさが増すわけです。
逆に言えば高音域にいくほど「正しい音」を吹くのはむずかしくなります。
仮に「正しくない音」で吹くと、とりあえず音は出ますがピッチが高く、また息をたくさん入れようとしても入りません。
逆に「正しい音」で吹くと、芯のある、のびのある音がして息を入れれば入れる程楽器が鳴ります。
クレッシェンドやデクレッシェンドが苦手、という事はないですか?
僕もそうだったのですが、ラッパで伸び悩んでいる人の多くはこういう事でひっかかっているようです。
かく言う僕もいまだに完璧とは言いがたいのですがこの事を知る前と後では相当に変化がみられたと思います。

長文ですみません。ラッパをぜひいつまでも吹き続けて頂きたいという気持ちから思わず長く書いてしまいました。
また疑問や意見などありましたら聞かせて下さい。