re:腹式呼吸  #15162
投稿者: えっくすきゅー (2001/12/21 14:03)

「腹式呼吸」という言葉にとらわれてはいけませんよ。

「腹式呼吸」という言葉から、正しい呼吸がすぐにイメージできないのであれば、
それは意味が無いばかりか誤解や弊害を生みますし、
「腹式呼吸」から誰もが、正しい呼吸のイメージを捉えられるとは
思えません。
よって、ゴミ箱にポイしてもかまいません。

そのかわり、
「正しく自由に楽器を吹くための呼吸」は、どう言うものかを
考えてみてはどうでしょうか。

因みに、呼気の時にお腹が段々凹んでいくのは「純粋呼気」といいます。
自然な呼吸であり、楽器を吹くための呼吸の基になります。
(人間の体にとって自然に出来ることが、結局一番合理的ですから。)
ただ、自然ではあるのですが、楽器を吹くときに
「純粋呼気」だけでは、有効に息と圧力を使い切れません。
(すぐ吐き終わってしまうでしょ?)
ですので、肺の周り(胸)とミゾオチは、自然に膨らんだまま、
下腹部は、支え上げるように、徐々に凹んでいく
という呼吸が必要になってきます。
自然に、自由にできるようになるためには、イメージを利用し、
楽器を吹きながらコツコツ覚えていくしかありません。

空気の圧力、重さを、体の中に感じる事から始めましょう。
慣れて来ると、音域やニュアンスにより空気の圧力の焦点を作る場所が
体の中で調整できる程になります。
(歌うだけで、自然にそうなるのが理想)

「腹式呼吸」「お腹で息を吸う」という言葉からは、
どうすれば良いのか、正確にはとても連想できないですよね。
自由に楽器を吹く上で、大前提となることなので、
良く勉強&練習してくださいね。

ご参考になれば。