re:口の振動についてとタンギングについて  #16065
投稿者: pierre (2002/05/17 11:22)

昔プロのオーケストラの先生に教わったことです。
自分の出しやすい音をねらって、ゆっくり息を入れていって(最初は音は出ていません)、ノータンギングで音が出る瞬間に集中する練習を繰り返すと、唇の振動をつかめるようになります。突然バーンと唇が振動する状態ではなく、音の出だしは、あくまでも極めて小さい音です。そこからmfくらいまでゆっくりクレッシェンドするロングトーンの1種です。
自分の唇の振動を見たことがないので、「上」とか「下」というのはよく分かりませんが、「どんな息と、どんな唇のバランス」で、自分が音が出てるかをつかむことは大切だと思います。

タンギングについては、その先生から教わったのは、「息が通ったことで、舌が離れて音が出た。」というタンギングの考え方でした。ノータンギングで綺麗に音が出てることが前提です。舌の発音は、最初は「り」の発音でやるように。でした。どの教則本にも「tu」とか「du」とか載ってたので最初はビックリしました。「り」の発音は最初は音が切れないように聴こえますが、舌に力の入らないタンギングを練習するためです。これができてからだと、「力の入っていない」、「粒のそろった」色々な種類のタンギングができるようになりますよ。

私はこのように教わって自分なりにイメージを持って練習して、出ている音の状態を先生に判断していただきましたが、なにせ外から見えない状態のものなので、人によって感じ方が違ったり、人によっていろいろな効果的な練習があると思います。試してみてくださいな。良い意味での「急がば回れ」「何事も経験」ですよ。