re:モンケに合うマウスピース  #16674
投稿者: ロータリーTrp1号 (2002/08/05 00:32)

ヘボモンケさん、お久しぶりです。某BPOのHPで、アグネスの話をしま
したが、7/21のコンサート当日発売の曲を伴奏することができ、ある意
味、ラッキーでした。「香港国際空港」という曲で、アグネス・チャンと平
尾昌晃のデュエット(昔の畑中洋子との「カナダからの手紙」みたい)です
が、7/21はアグネス一人で歌いました。この曲、まだCDで聴いてない
ので、CDでは間奏はどうなっているのかわからないのですが、当日演奏し
た楽譜では、トランペットのかっこいいソロでした。で、私が担当でした。
 このコンサート、前半はクラシックのポピュラーなもの(アルルの女の
ファラドール、メヌエットやローエングリンの前奏曲等)で、楽器はいつも
のように、ヤマハラボのロータリーB&C管。後半のアグネスの伴奏ではB
&C管をピストンに持ち替えようかと思いましたが、最近、ピストンが本当
にしっくりこなくなり、ロータリーのまま歌謡曲の伴奏をいたしました。
 例のソロ、バッチリ決まって、なんとあのアグネス・チャンから「間奏の
トランペット、素晴らしい音色でしたね〜。しびれちゃいました。」とお褒
めの言葉を頂き感激いたしました。
 ロータリーでも歌謡曲をそれっぽく吹けちゃうところが、ラボの使い勝手
の良さかな、と思いつつ、もう一つはMPが浅いもの、しかも本来ピストン
用のものを使っているところが理由かな、と思ったりもしています。

 ロータリーにあうMPのことはよく言われますが、モンケタイプたるラボ
にはそれ用を使っていません。理由はまず吹きやすさを優先しているからで
す。私にとってロータリーは、たとえ回りがピストンでも、わがままでも、
常にスダンダードに使っている楽器で、オケはもちろんアンサンブル、ソ
ロ(コンチェルト含む)を何でもこなせることが前提です。深いMPでは、
やはりどうしてもきついですから、吹きやすさを求めると浅くなりますね。
ちなみに、14B4NEEというヤマハの中川モデルを使っていますから、
当然kazuyaさんよりずっと浅いわけです。ただ、マイヤーやヤマハの旧カス
タムなど、よりヘッケルよりの楽器にはロータリー用の14E4を使ってい
ます。本当はブレズルや、日本製ならアトリエモモのロータリー用などを試
して見るべきでしょうが、まだ機会が無くて。ですから、これで万全とは思
いませんが、これから当分このMPでいくだろうと思います。特にB管ロー
タリーで、オケの中で音を通すため、それなりに輝かしい音を求めてますし、
ラボもそうですが、C管でモンケをお使いの方があれば、C管のモンケは結
構明るくない音で、より輝かしく吹かないとC管といえど、オケに埋もれか
ねないように思います。このMP、明るくなりすぎないよう気をつける必要
はありますが、ロータリーらしく柔らかくも吹け、輝かしさもあって、自分
の個性には合っているかな、と今は思っています。

 昔、パイパーズにあった、吉田太美男氏のインタビューで、氏の師匠元ケ
ルン放送響首席のヘルムート・シュナイデヴィント氏が当時のベルリンフィ
ルの首席アイヒラーとヴェーゼニックのミスの多さを指摘し、それがモンケ
に1番というでかいMPとの組み合わせにあると断言。モンケには浅いカッ
プ、太いスロートとバックボアがよい、といったそうな。この辺は、皆さん
と同意見のようですね。

 ロータリーが主流の国では、ピストン用とはバックボア等は違うでしょう
が、カップ直径や深さはロータリー用でもいろいろあると思うんですね。で、
結果としては吹きやすく、音色がよければMPは何でも良いのではないかと
思うのです。ただ、シャーガルとかモンケタイプでも、ヤマハラボやヴィレ
ンベルグなどといった新しい楽器は比較的MPを選ばない楽器かも知れませ
ん。本家モンケは結構癖がありますし、旧東ドイツの楽器はもっとMPを選
ぶとか。そうなると、シュミットを選ぶとか、ヤマハやバックなどを改造す
るとか、いろいろやらないといけないのかも知れませんね。