re:ペダルトーン  #16926
投稿者: ν (2002/08/27 00:13)

ペダルトーンに限らず、トランペットは常に上から下までの音域を均等に練習したほうがいいと思います。
全てが均一にきちんと出るのが、よい吹き方ですので。
故に、ペダルトーンの練習は重要です。

アパチュアを開かずにペダルが出せる吹き方を身に付ることが
ペダルトーンの練習の目的ですが、それが何につながるかと
言いますと、

唇に頼らずに、ブレスだけで音域を上下できるようになっていきます。
アンブシュアは一定で、息だけである程度の音域を吹けるようになります。

これが、いわゆる「ペダルトーンをやると唇が柔らかくなる」の意味です。
別に振動で唇がほぐれるわけではありません。
唇の力が、アンブシュアが維持できる最低限まで抜けるため、喉廻りの筋肉や唇廻りの筋肉が、より自然に動くことが出来るようになるのです。

そのため、逆にハイノートも出るようになります。唇をぎゅっと締めて、細いハイノートを出していた人には特にお勧めの練習です。

RipFrexibilityなどの教本に、ペダルが沢山出てくるのはそのためです。

ただし、みなさんがおっしゃっていますように、往々にしてアパチュアを開いて安易にペダルを出しがちです。開かないで出すペダルと開いて出すペダルは、特に音色の面などで差がありますので、できれば私も、きちんと吹ける人の元で慎重に練習していただきたいと思います。

もし、そういう人が身近にいない場合は、最低限、
チューニングB♭→LowB♭→チューニングB♭・・・(半音づつ下がる)・・・LowB♭→ペダルB♭→LowB♭・・・・ のように、上下に
跳躍をしながらゆっくり下がっていって下さい。

8度の跳躍(特に上り)に少しでも違和感があったら、アンブシュアが変わっている可能性があります。

クラシック奏者の方には、ほんとにきれいにペダルFを響かせたりします。
そういったCDを探すのも良いかと思います。