re:金と銀の違い&楽器の数  #17653
投稿者: 椎名 (2002/10/23 17:47)

先ず、ラッカーですが私が聞いた話ですと最近はほとんど塗料を吹き付ける形をとっているそうです。昔は焼き付けていましたが、焼き付けることにもデメリットはあるようで、どっちがいいとは言い切れないものだそうです。
ラッカーの場合、自分の音がわりとストレートに出る気がします。そして、主観的な意見ですが、平均してラッカーの方が銀メッキのものよりもダークに感じます。
ところで、kuroさんがおっしゃっている昔のバックの黄色の色が濃いという現象は、ゴールドラッカーを使っていたからではなく(今でもゴールドラッカーはクリアラッカーとは別にラインナップされてるので)、真鍮の地肌状態からラッカーをかける作業の工程までの間に日数があったため、空気に触れることで色が濃くなってしまい、その上にラッカーをかけていたからだと思います。今はライン作業で大量生産ですので、ラッカーをかけるまでの間に日数が空かないため、色が薄いんだと思います。

銀メッキの楽器はラッカーをかけた上にさらにかけるのですが、ラッカーよりも響きが良くなる気がします。鳴りそのものはラッカーの方が良く感じますが、残響が長く、音につやがでる気がします。そして、高倍音が増えるせいなのか、明るく感じます。

金メッキは、ラッカーの上に銀、さらにその上に金という形でかけるので、抵抗感が強くなる傾向があるそうです。つまり、「鳴り難く」なるんじゃないかと思います。ただ、新品状態の時は本当に鳴りにくく感じますが、吹き込まれていくことで振動を受け、塗布された金メッキが楽器に定着し、音のつながりがよくなっていき、余計なチリチリした音が消えていくみたいです。あまり科学的なことはわかりませんが、私もインナーゴールドの楽器を使っているので体感しました。
これまた主観ですが、金メッキの楽器は銀メッキよりもさらに上品な音になる気がします。

絶対に、という保証はできないので、参考までに。