re:許せん・・・!!!  #18278
投稿者: tky (2002/12/10 02:37)

思い切り息を吹き込むといっても、
うるさいほどの音はいけませんよ。

実際合奏中にだって、そんな音を使う事はないでしょうし、
そんな音はコントロールできないでしょう?

思いっきり吹いてすっきりするのも一つの楽しみ方なのかも知れませんが、
それは音楽とは違いますよね。
アマチュアといえど、音楽は聞いてる人を楽しませてナンボだと思います。

ちなみに、JAZZのビッグバンドといえども、「うるさい」程大きい音は
使いません。
「迫力のある」「スピーディーな」「ダイナミクスの利いた」というのは、
ただ音量を上げて出すものとは少し違います。
ちゃんと響きのある繊細な音に、そういうニュアンスを付ける感じです。
音が繊細だから、そういう歌い方のニュアンスが伝わるのです。

たっぷり息を取るのと、息の流れを十分に吹き込むのは、
エクササイズとして必要ですが、音量を上げる必要は無いんですよ。
音量を上げてしまえば欠点を誤魔化してしまうし、
そもそもコントロールできないので練習になりません。
それと、思い切りffで吹くような練習は、
唇を開いてしまい不調の原因になりますよ。

ちなみに、メイナード・ファーガソンは、100の息のバックボーンを使って、
2〜3くらいの音量で吹くそうです。
聞いている人が、「余裕ある」と思えるのは、そういう事でしょうね。

「ばっかじゃないの?」の言葉の是非はさて置いても、
自分の不調を招いたり、うるさい音で吹いて平気な感性を育てないためにも、
「音量」「鳴らす」「思い切り吹き込む」というキーワードから、
「楽器が響く」「歌う」「息は貯金」ってな感じのキーワードに
チェンジしてみては如何でしょうか?