re:ロータリートランペットの種類  #1840
投稿者:  kazuya (11/7 18:53)

ロータリートランペットもピストン同様、メイカーにより個性があると
思いますが、ボアの太さ・ベルの形状・クランツの有無による音の傾向
というものはあるようです。1年半くらい前のパイパースに詳しい記事
がありましたので、参照されるといいと思います。
私自身は大きく4つくらいのタイプに分けて考えています。
1)非常に大きいベルを持つタイプ
2)中庸なベルと大きめのクランツを持つタイプ
3)小さめのベル、クランツ付き、比較的ベルの広がりが早いタイプ
4)小さめのベル、クランツなし(1番スライドが手前に折れていること
が多い)
1)はモンケやYTR-936/946、2)はガンターなどの南ドイツの楽器、3)は
旧東ドイツの楽器、4)はレヒナーやバルト(かなり昔の楽器)、YTR-937/
947やマイヤーのヘッケルモデルなどのオーストリアで好んで使われる楽
器。1)と2)の中間としてタイン、2)と4)の中間としてアダーチやシャガー
ルなどがあると思います。
私自身はBb管がモンケ・ガンター・YTR-936S、C管がレヒナー、ヴィ
ンディッシュ、YTR-945X(YTR-947のプロトタイプ)とYTR-946Sを使い分
けています。
同じオーケストラのプレイヤーは、モンケ・ガンター・シャガール・キ
ュルナー・アダーチ・YTR-937/947などを使っています。
目指す音のタイプ、演奏する音楽のタイプによって楽器を使い分けるか、
オールマイティーな楽器を選ぶかでも楽器に対する評価は変わってくる
と思います。