みなさん協力して下さい  #18646
投稿者: UMIco (2003/01/23 23:06)

実際に見たり聴いたりしていないので、要点をウマク伝えることが出来るか心配です。長い文章になりますが直接のメールではなくて公開レスにします。みなさん、るぅサンのプレイヤー人生がかかっているので、何か誤解や勘違いを招くような記述がありましたら指摘して下さい。

まず、呼吸法をチェックしてみて下さい。私が日常行っている簡便な始業点検項目を記します。
(1)鼻から息を吸い、空気が背中側を廻って肺の奥(下)の方に入っていく感じをつかむ。
(2)ヘソのすぐ下あたりの腹筋に軽くチカラを入れる。この際、お腹のほぼ全周にチカラを入れて内臓を上に押し上げるようなイメージを持つといい。
(3)歌を唄うときと同じノドのカタチをつくる。分かりにくいときは実際に「あぁぁぁ・・」などとオペラ風に声を出してみる。
慣れないと結構ムズカシイですよね。でもシッカリとした息の通り道を確保してあげないと再びアンブッシャーを壊してしまうので大事です。

では、アンブッシャー矯正です。
まずバンド関係者に『アンブッシャー矯正宣言』(笑)をして免罪符をいただきます。
譜面台に乗せられるくらいの鏡を用意して、普通にラッパを構えたときにクチビルが映るように高さを調節して下さい。
さてマウスを当てる前に、歯は楊枝一本分くらいの隙間ができるように開き、クチビルは普通に閉じます。
マウスの当て方ですが、上クチビルと皮膚の境界が必ずカップの内側に入るように上から位置を決めるといいです。左右はとりあえず真ん中にしておきます。(歯並びや筋力などの関係で最終的には真ん中からズレてくるかもしれませんが、呼吸法さえ間違っていなければ問題にはなりません。)
この状態でアタックなしでF(チューニングBbの下の「ソ」)の音を目指して(意識して)正しく息を吐き出してみましょう。たぶん音は鳴らないでしょう。それでも諦めず「フーフー」していると「ブヒブヒ」とか「スピスピ」とか音らしきものが出てきます。
この段階で大事なのは『鏡を見続けること』と『クサらず吹き続けること』です。とにかく毎日(できれば朝昼晩)なるべく長く吹いて(吹くのを休んでも最低30分はマウスを口から離さないようにして)下さい。まぁ1週間くらいは「ブヒブヒ」の世界です。鏡を見ながら「少し口をすぼめる」など音を出しやすくする工夫はしてもいいと思います。ただし息の使い方だけは注意して下さい。
Fの音が安定してきてラッパの音っぽくなってきたら、ユックリとスラーで半音ずつB(ド#)まで下がってゆきましょう。このとき息の使い方に注意するのはモチロンですが、クチビルの隙間(アパチュア)が開いていきやすいのでシッカリと閉じていることを感じて下さい。最初はうまく音にならなくてもいいんですから。
またアタック無しでチューニングのBb(ド)を出してみましょう。こちらは意外と簡単に出来るかもしれません。ドが出たらやはり半音ずつ下がってみましょう。
下りのスケールがスムーズに出来るようになったら次はリップスラーです。まずFのロングトーンを十分に(10〜30分くらい)やってからド・ソ・ド{Bb(+2)・F(+1)・Bb(+1)}と下りのリップスラーをやって下さい。これも下のドのときにアパチュアが開かないように気を付けて下さい。オープンで出来るようになったらバルブを押して半音ずつ低い音でもやってみて下さい。{例A(+1)・E(+1)・A(0)、Ab(+1)・Eb(+1)・Ab(0)、G(+1)・D(+1)・G(0)、・・・}
下りのリップスラーが出来るようになったら上りも始めて下さい。最初はBb(+2)・F(+1)・Bb(+2)・F(+1)・Bb(+1)=ド(上)・ソ・ド(上)・ソ・ド(下)というパターンが出しやすいでしょう。
ここまで1ヶ月で到達できれば上等です。毎日の練習がFのロングトーンから始まって、スケール、リップスラーと続きますからドンドンやることが増えていきます。(アンブッシャーが安定するまでの半年間は鏡を見ながらこれらの基礎練習をして下さい。ただし無理に真ん中へ戻そうとする必要はありません。)
ここまでのリップスラーが出来てきたら、もう一度正しい呼吸法をしているか必ず確認して下さい。確認できたら音域アップにかかります。
リップスラーです。今度はド・ソ・ド・ミ・ド・ソ・ド{Bb(+2)・F(+1)・Bb(+2)・D(+2)・Bb(+2)・F(+1)・Bb(+1)}のパターンでやってみて下さい。このとき呼吸法が間違っているとアンブッシャーも壊れていっちゃいますので注意して下さい。また下るときにアパチュアが開かないようにして下さい。
こうしてリップスラーの範囲を広げていけば音域も広がり安定していきます。ポイントは焦らずに確実にできるようになってから次のステップへ進むことです。
とりあえずここまでにしておきます(長いし・・・)
失敗すると悲劇ですから、よく理解できなかったりアヤシイと思ったりしたら立ち止まって下さい。なにか疑問があったら必ず聞いて下さい。