re:低音が割れる?  #18718
投稿者: tky (2003/01/30 11:34)

>横は入りして申し訳ないんですが、

いえいえ、大歓迎です。

>アパッチャを自然な広さに閉じる練習法としては
>下がっていくときに音を小さくしていったほうがよくないですか?

アパチュアは、一息のフレーズの途中で閉じなおすことは
殆ど無理ではないですか?

やはり、「唇を閉じて、小さく吹き始めること」に尽きます。
で、最初閉じているからこそ、
マウスピースの圧力が適度にかかり、息が通ることで、
適切なアパチュアができます。
最初から開き過ぎていては、適切なアパチュアにはなりません。

それと、音程を降りるのに小さな音にするのは、
簡単に音程がコントロールできるように感じるのですが、
楽典の上では不自然なやり方になります。

楽典通りに吹くには、
息の量 低音-多 高音-少
圧力(速度) 低音-低 高音-高(速)
が自然なバランスであり、また一息で吹くべきフレーズは、
途中で息を小手先で加減せずに、繋げる必要があります。

マルサリスなんかは、下降フレーズを本当に綺麗に繋げて吹きますが、
小手先でコントロールして下降する事に慣れてしまうと、
こういう息で繋げて下降する吹き方はできません。

音は最初出しにくいですが、特に基本練習では、
息のフローを大切にすべきだと考えます。
そのためには、下降フレーズは息の量の観点からも、
クレッシェントして吹く方が良い訓練になります。
(音量をクレッシェントするより、息の量をクレッシェント)

音を出すために唇を開く癖を無くすには、
「歌って、息をフローして、音は出そうとしない。
唇そのままの状態で、勝手に音が出るのに任せる。」
という訓練が、(もどかしく感じますが)結局は早道かと思います。