re:低音が割れる?  #18766
投稿者: tky (2003/02/03 10:51)

マジオ教本に関しては、教本だけでやっていると
正しいペダルの吹き方が、難しいです。

ペダルを、唇を開いて吹いてしまっては、
調子を崩すだけでなんも良いこと無いです。
これで、この教本は誤解を受けることが非常に多い。

渡米されて、マジオを習得された人を知っていますが、
私が昔、教本だけで吹いていた頃の誤解ペダルとは、まるで別物でしたね(笑)

そういうペダルを吹く人は、プロでもなかなかいないんですよね。
(そういうペダルが吹けるようになると、トリプルタンギングも、
跳躍も、複雑なアーティキレーションも、中音域で出来ることは全て
ダブルペダルまで出来るものです。おまけに、吹いていて気持ちが良い。)

本当は、正しくペダルを吹く人のを聞いて指導を受けた方が安全なのですが、
私が知る限りの、気をつけるべき点を挙げておきます。

・音を出そうとしない。唇を閉じ、音を歌って(音程、シラブル)
息をフローし、息に音程がつけばOK。
音を最初から出そうとすると、唇を開いて音を作ってしまう。
息が出来て体の準備が整ってこれば、勝手に音はなり始めるもの。
半年は音が出なくても心配無し。
・とにかく、息をフロー。中高音息より、使う息の量ははるかに多い!
(ダブルペダルは、ペダルより少ない)
だから、音量をクレッシェントではなく、息の量をクレッシェントするつもりで。
・息を沢山フローして、唇閉じてるのは無理では?と言う場合は、
唇を固く閉じるのではなく、マウスピースのカップ中に、上唇を
軽く突っ込むイメージにする。唇は開きにくくなる。
・舌の先は、下の歯の裏に軽くつけて離さない。この位置に無いと、
「TOHHHH」という発音ではなく、「う゛〜〜」という発音になってしまう。
・唇ではなく、息の使い方の練習であるということを肝に銘じて。
唇のマッサージは、息の使い方が正しくできて、初めて効果的に
行われるもの。誤解ペダルでは、唇の調子もくずれてしまう。


要は、息の準備が整ってこないと、音は出ないということ、
でもその音の出ない状態で我慢して息の訓練を続けることが、
普通は非常に難しいこと。(音を出そうとしてしまいますよね?人間って)
これが、ペダルの習得を困難にしていますね。

最後に、ペダルの替え指ですが、ペダルは運指は関係無いんですよね。
どの運指でも、どの音も出ます。ただ、通常音域の運指を使う人が多いです。