語り尽くされた「ハイノート」について  #19244
投稿者: すーさん (2003/03/26 21:02)

もうほんと今更というテーマですが、多くの人が(私も含めて)関心を持っていると思います。この投稿を見ると本当に皆さんハイノートが出るようで、ダブル・ハイCを曲中で使えるというプロ顔負けの人がゴロゴロいるようですね。(まあ勿論プロの方のハイノートは音程もばっちりで、なにより美しいですから比較にはならんとは思いますが)皆さんそれぞれ「ハイノート哲学」ともいえるような凄い理論も持っていて、どこでこんなこと勉強したんだろう!と驚いてしまいます。それに対してハイB♭あたりが出なくて困っているブラバン高校生も多いらしく、「悩んでる高校生」と「ハイノート理論家」のやりとりがよく見受けられます。読んでいて面白いです。
私はこういう道のりでやってきました。
1.5線の1本上のG・・・根性でひねり出している内に出るようになった。
2.ハイC・・・オクターブ下から根性で絞りあげている内に口が鍛えられて出るようになった。
3.ハイD・・・たった一音なのに壁は高かった、このへんから「コツ」とか「ツボ」とかいうものを意識し始めた。「当てる」というイメージも役立った。5年くらいは出るかでないか5分5分だった。
4.ハイE♭・・・これもオクターブ下から引っ張り上げて出した。なぜかハイDより打率は高かった。このへんから「その音を頭の中で歌う」ことを覚えた。
5.ハイF・・・A〜C〜Fとレガートで上がる練習をした。このあたりから「根性では出ない」ということを悟り、マッピのカップの中で何が起きているのか考えるようになった。マッピはここまでは浅小化していたが、ここからVカップを好むようになった。
6.ハイG・・・出たらカッコいいんだけどな・・・と憧れ続け・・実に8年かかって出るようになった。唇の中央部を柔らかくして「余らせて」上げるイメージが分かってきた。唇や口の周りの筋肉を鍛えてもそれだけでは出ないことを知った。
7.ハイA・・・ファーガソンの「ロッキーのテーマ」と一緒に吹いていたらなんとなく出るようになった。これもなぜかハイGより当たる。
8.ダブル・ハイB♭・・・こんな音が存在することを高校生の頃は知らなかった。引き出しの奥に転がっていたワーバートンのマッピをなんとなく吹いたら・・・ハイFからペロリンと裏返るようなポイントがあっていきなり出た。あと数日で40歳になろうかという日だった・・・
9.ダブル・ハイC・・・ウエイン・バージェロンという人が余裕で吹いているのをCDで聴いて、挑戦したが、いやいや全然かすりもせず気持ちが悪くなった。記憶も飛んだ。危険なのでしばらく中断していたが「これを使えばだれでもダブル・ハイCでるんだよね・・・」といわれて作って頂いたオーダーのマッピで練習していたら、後ろ姿が見えるようになり・・かすれながら出て・・・数日前に5回出た。このあたりから今まで使っていたワーバートンやパービアンスが全くダメになり、バックの1クォーターCとか3Bとかでビッグ・バンドのリードを吹くようになった。それになんだかバテなくなった。・・・・さぞかし「邪道」の誹りを受けることとは思いますが、こういう例もあるということで許してください。口を潰したことは数知れず、ここまで来るのに22年かかりました。(アホです)