re:呼吸  #19341
投稿者: tky (2003/04/07 13:30)

「腹式呼吸」という考え方は、間違っています。
楽器を吹くときは腹式呼吸は使いません。
綺麗さっぱり、頭の中から洗い流してください。

お腹に息を入れようとする限り、
絶対に沢山息を吸うことはできません。
(肺はどこにありますか?肺以外に空気が入る場所がありますか?)

過去の投稿にも沢山書いてあると思いますが、
楽器や声楽において、「腹式呼吸」という言葉や考え方は、
一人歩きして弊害を撒きちらす悪しき伝統といえます。

ただし、腹筋や背筋などの筋肉は、上手にそして自然に使ってあげる必要があります。

私は、初心者が「息の圧力」と筋肉バランスのイメージを掴むために、
以下のページのステップ5までが、適した方法だと考えています。
実際に無意識に出来るくらいまで何度も練習して体で覚えてみてください。

http://www2.tky.3web.ne.jp/~zabi/mmsml/kurosaka/kousatsu3.html

自然呼吸だと、息を吐くうちに、胸やミゾオチが縮んできますが、
楽器を吹くときは、下腹部はへこみ、鳩尾や胸は膨らんだままになります。
吐く時に、自然に胸を膨らましたままを保つようイメージしても良いでしょう。
そうすることで、安定した呼気が力まず長時間続けられます。

このお腹の働きを外からだけ見て判断して、「腹式呼吸」と言っていのだと思います。
お産やヨガの腹式とは明確に違います。

先輩や先生が、「腹式呼吸」という言葉を使うかもしれませんが、
そんな時は頭の中で、「ああ、この呼吸の事ね」と翻訳してください。