re:はじめは息を入れる!!・・・?????  #20947
投稿者: tky (2003/09/25 11:29)

この考え方は、基本的に正しいですが、部分的に危険な部分があります。

まずは、歌った音に対して、十分余裕を持った呼吸が出来るようでないと、
どんなにアパチュアやアンブシュア、音色に気を使っても意味がありません。
土台の基礎を打たずに、どんなにきらびやかな豪邸を建てようと奮闘しても、
意味が無いのと同じです。
そう言う意味では、正しいかと思います。

ですが、必ずしも、十分余裕をもった呼吸を訓練するのに、
【大音量】を出す必用はありません。
私は、「100の音量が出せる息の余裕を持って、3の音量で吹く」
と言うのが、最初に持つイメージとして良いと思います。

息を入れるのも、
「目の前にぶら下げた紙が、息に吹かれて向こう側に
めくれるように吹く」
ということが出来ていれば、音量が大きい必用はありません。

それより、まずは「息の訓練=呼吸をコントロールする筋肉を目覚めさせる」
のが目的なんだという事を肝に銘じて、あとは必ず「歌って」
歌ったとおりに吹くだけです。

「歌ったとおりに吹く」というのは、実はなれてない人にとって難しいことです。
出てきた音が、汚くなったり、トチッたりしても、調整したり整えたりせずに、
歌うままに吹くと言うことですから、やってみると難しいのです。
(どうしても、無意識にでも綺麗な音に直してしまいますよね)

「息-歌って、出音に構わず吹く」

これは、「楽器に吹かれる」のではなく、「楽器を吹く」ようになる為には、
大変重要な練習の考え方です。

長年練習すれば、どんどん器用になり、上達をしますが、
スタート時点のこの分かれ道は後々大きな違いを生みます。
「器用に楽器に吹かれる人」と「歌ったとおりに楽器を吹く人」
の違いになります。