re:YAMAHAのロータリー  #21511
投稿者: ロータリーTrp1号 (2003/12/08 00:42)

ヤマハロータリーユーザーです。現在横ラッパは
B:ヤマハ936GGP、マイヤーヘッケルモデル、シェルツァー
C:ヤマハ946GGP(ハイC&Aキー付き)、945(ハイCキー付き)、
  レヒナーGP(ハイA&H&Cキー付き)
と使っており、他に子がB管ヴィレンベルグ・ケルンモデルを使っております。
他に試奏したのが、
B:モンケ、レヒナー、カルテネッガー、シャガール、ペーター、シュミット、
  ガンター、ロメオ・アダチ、ヤマハ935&937(ウイーンモデル)、
  ウェーバ−、リコキューン、チェルベニー、ヴィンデッシュ  など
C:モンケ、シャガール、ロメオアダチ、ヴィンデッシュ、
  ヤマハ947(ウイーンモデル)    など
試奏した部屋のアコーステッィクの問題など、いろいろなシチュエーションを想定するとき、やはり、ホールで試すとか、しばらく使ってみないと何とも比較しがたい点があるのはやむを得ないところなので、いろいろ吹いたことがあるからあれがこう、これがこうと断言はできません。しかし、これらの中でやはりチェルベニーは値段的にも想像できると思いますが、他とは比べてはかわいそうな部分があると思います。とは言っても、それはプロユースとか、横ラッパをメインで使う場合で、セカンド楽器としてなら音色的に何ら問題はないと思います。

他は音色がそれぞれ個性的で、まず選ぶ側がどんな音色を横ラッパに求めるのか、これをはっきり持っている必要があると思います。その上で、音程的な部分の癖なども考慮し、楽器を選定すると良いでしょう。

私は、以前バック(B管37MLGP)をメインにして、サブ的にシェルツァーを吹いておりましたが、ある時、手に入れたヤマハ936を吹いていて、完璧に惚れ込み、それ以来、縦ラッパを吹く気がしなくなり、現在も多分使用頻度において数%しか縦を使いません。B管ロータリーとしてはモンケのベルリンモデルの中古を試奏したときは、ベルリンフィルの音がすると思って欲しくなりましたが、それでもヤマハが音色的にも一番気に入っており、936は演奏会はもちろん普段から一番のお気に入りです。936はモンケタイプなので、ヘッケルタイプも別に欲しくなり、937でも良かったのですが、マイヤーが運良くお手頃だったので、手に入れました。これはこれで渋いです。

C管は今は946がメインですが、1年近く前にレヒナーも手に入れ使っています。レヒナーはウイーンスタイルを追求しているオケでは、深いMPと会わせて使うことでそれらしい響きが作れます。一言で言えば946の方がよりドイツ的と言えるるかも知れませんが、私が所有する楽器はウイーンベルリン双方で使われたタイプなのです。
945はヘッケルよりでウイーンにより近い性格だと思いますが、ベルリンフィルでグロート、クレッツァー使いました。946はグロートがベルリンで使ったほか、ガンシュがウイーンでも使っていました。レヒナーはグロート、クレッツァーともに使用頻度が多いですし、ウイーンフィルではほとんどのメンバーがこれです。つまり同じ楽器のに、MPの違いもあるでしょうが、それ以上に奏法や音色に対するイメージの違いから、ことなる音が聞こえるのが両楽団のTrpです。ウイーンでは他に947や最近は日本のアトリエ・ハーローが使われたり、ベルリンではモンケがながらく主流でしたが、最近ではB,C管ともにシャガールが使われ初めてますね。シャガールはN響の両首席、それからドイツ、オーストリアとも一番人気じゃないでしょうか。

いずれにせよ、もしヤマハがお気に入りならば、奏法とMPの組み合わせで、様々なスタイルに適合できると思いますよ。ただ、C管ならばハイCキー、できればハイAキー、場合によってはハイHキーがあると便利です。ヤマハ946ならば特注ないし後付になります。私はヤマハ銀座店を通してヤマハのアトリエでつけてもらいました。