re:悩んでます;;  #21752
投稿者: TOTANPET (2003/12/31 20:15)

MPの上3分の1、下3分の2というのはアーバンが教えたセッティング方法です。現にN響の津堅さんもそうだし、ウィントン・マルサリスもそう。上3分の2、下3分の1と教えたのは、一番有名なところではマジオです。恐らくモーリスアンドレはそれに近いセッティングではなかったでしょうか。(アンドレはマジオリップではありませんが)
私は、セッティングが上によっているから音が浮いているとか、息がまっすぐ入らないなどと言うアドバイスは、まったく根拠がないものだと思います。音が浮いていると言う意味が解らないので、答えが難しいのですが、音に響きがないとか芯がないとか、あるいは音程が上ずっていると言うような意味なら、MPへのセッティングの問題ではなく、口の中の問題、特に舌の使い方の問題ではないかと思います。「低い音をきれいにだすには」と「無理なく高音を出すには」で舌のことを少し書きましたので参考にしてください。
ただし、3分の1と3分の2ではなく、5分の1と5分の4なら問題は別です。わたしは、上唇は木管楽器で言うとリードのようなもの、弦楽器で言うと弦のような物だと思っています。短い弦と長い弦で同じ音程の音を弾いたとき、長い弦のほうが豊かな響きが出ますね。MPの中に入っている唇が極端に少ない時とそうでない時にも同じことが言えると思います。ダイナミクスの豊かな響きのいい音を出すには、MPにある程度上唇が入っている必要があると思います。
ちなみに私は30代前半くらいまで上4分の1、下4分の3で吹いていましたが、スタミナがなく細いきれいな音質の持ち主でした。その後いつの間にか上下ちょうど真ん中で吹くようになり、大きい音が出るようになり(大き過ぎをよく注意されます)、週に1度の練習でも耐久力に問題はありません。
結論的には、過度の偏りは良くないので矯正すべし。上3分の1なら、音を良くする工夫は、舌の使い方に求めるべしです。それと、先輩や先生にアドバイスを受けたからといって、わけもわからず矯正することには反対です。今の吹き方が今のところベストなら、今の吹き方を発展させていくと言う心の持ち方のほうがいいと思いますよ。