re:質問があります。  #21862
投稿者: Bフラット (2004/01/11 10:54)

名トランペッターに共通していることは奏者、MP、Tpの3つが一体の演奏であるということではないでしょうか。音を出すための道具が奏者の手足と同じような状態(感覚)までに昇華されているのではと思います。

>・・・太くて大きくて響きの豊かな音には、単に楽器やマウスピースだけではない何か門外不出の秘法があるのではないかと思ってしまうのです。
わたしが『共鳴箱』と呼んでいる口の中の仕組みは、ひょっとすると彼らの隠し技ではないか、などと実は考えています。

何となく言わんとする趣旨はわかります。ただ「共鳴箱」ときくと僕には舌先、舌の前1/2ではなくむしろ咽頭や喉頭であり、主には歌唱(オペラなど)を連想してしまいます。

豊かに響く音は「耳」によってのみつくられていくと思います。辞書には「聴能力」という単語はないと思いますが、これは単なる物理的周波数(聴力)ではなく職人的な聴く能力とも解釈できます。
音楽・芸術家の聴く能力には限界がなく鍛えていけばやがては超能力にもなり得るものかもしれません。

名トランペッターはこの「聴能力」によって臍下3寸の丹田(東洋医学での関元:管弦では×)からMPのスロートまでの充実した「呼気」を舌という弁によって自在にコントロールできているのと、スロートを通過した密度の高い芸術的な呼気ともいえる「呼気」を高い技術(運指など)によって自分のイメージ通りに処理できる能力を獲得しているのではないでしょうか。
演奏中はラッパの先から出た音が、ハイレベルの機密情報として耳に入り高速処理され、常に三位一体となるようにフィードバック、微調整され循環しているのではないかと思います。
門外不出の秘法というよりも三位一体のアンブシュアを確立し、耳によって不動の奏法として鍛錬した結果であり、トランペッターであれば練習しだいでは誰でも可能ではないかと思います。