re:自分の耐久力の無さ  #22068
投稿者: tky (2004/01/26 14:23)

同級生の女の子とくらべて、音量はどうですか?
ノザワシンさんの方が、かなり大きな音、太い音が出るのではないですか?

マウスピースの圧力で、唇自体が疲れるのではなく、
アンブシュアの筋肉が疲れるということは、
ペダル以外の音域で大きく吹こうとし過ぎな気がします。

息の量 息の圧力 音のイメージ
ペダル:吹く(多い) 低 太い
中音域:吐く(中間) 中 中
高音域;漏らす(少ない) 高 細い

正しい呼吸で、圧力が適切なら、音量や、息を実際に出す量は、
あなたが考えているより、ずっと少なくても十分な響きが得られるはず。

自分の音を聞こう、もっと音量を出そうとして、
無理をしている気がします。

息、喉、舌のバランスとタイミングが合って、
正しい響きが得られていれば、
ペダル以外の音域は、100の音量が出せる息を取って、
2〜3くらいの音量を出すつもりで、丁度mp〜mfくらいです。

特に高音は、「太い音を出そう」ではなく、
「できるだけ細い音が出るように、高圧の息を出来るだけ少なく漏らそう」
というイメージで練習した方が良いです。
高音で、「太い音」というイメージは、言葉のアヤであり、間違いです。
高音が太かったら、合奏のバランスを崩しますし、
コントロールが効かずに、一発でバテます。

あと、これは耐久力一般に言えることですが、
唇、アンブシュアの筋肉、舌、は、耐久力を求めて鍛えるべきではありません。
元々小さい筋肉なので、鍛えてもたかが知れています。
「器用に、柔軟に、繊細に」動くように訓練するのです。

耐久力は、筋力の増加によってもたらされるのではなく、
無駄の少ないコントロールが可能になって、つまり、器用になることで
もたらされます。

左手でお箸を使ったら、すぐ疲れますよね?

左手の握力、筋力を鍛えたら、良いと思いますか?
左手の器用さを訓練するのが、良いと思いますか?

楽器の耐久力とは、そういうものです。