re:歯の噛み合わせ  #22621
投稿者: うめ (2004/04/15 23:14)

相談した指導者の方のアドバイスは至極適切なのものです。

噛み合わせに関しては諸説あるかと思いますが、私の理解している範囲でカキコしいます。
まづ最初に、トランペットは欧米人が吹くための楽器だと認識してください。
欧米に起源があり、欧米人に合わせて進化してきたものだという意味です。
骨格や体格が違う日本人のための楽器ではないという事です。
モンゴロイド系人種の日本人は噛み合わせがミンチさんの言われる型が多いのです。よって欧米人と同じように吹くには下顎を前方に出し、前歯の噛み合わせを揃える必要があります。そうすることによりマウスピースと上下の前歯が均等の圧力であたりますよね。これで初めて欧米人と同じ土俵に上がれるのですよ。
よく学生さんが言われる「耐久力が無い」や「音が濁る」というのは、下唇に負担(圧力)がかかりすぎることが原因であることが多いです。これは下顎を前方に出さない事が原因である事が多い様に感じます。
トランペットは下唇が正常でなくなると、音が濁ったり出なくなりますから。
ですが、ついでに書くと、骨格の違いからモンゴロイド系人種はハイトーンが苦手な方が多いです。これは口蓋(口の中の上ぶた)が欧米人は平たい(低い)のですが、モンゴロイド系はアーチ上の形状で高さがあります。よって、口の中で息が滞りスピードが落ちますから、唇に到達して振動させる頃には欧米人よりもハイトーンが出しにくいのは容易に想像がつくでしょう。
(日本人がいう程度の音域が苦手な欧米人奏者は少ないというのも事実です。)
しかし、これはこういったことを理解し、解決策を見出し、不断の努力をすれば解決はできます。
また、トランペットを楽に吹こうと思ったら、唇に対するマウスピースの割合は上:下が1:1〜2:1でなければB♭(+3)以上の音は楽に吹け無いと思います。学生の頃購読していたJAZZLife誌で吉田憲治さんが誌上レッスンで書いていたのを記憶していますし、私自信もそう感じます。下唇に負担のかかる奏法ではある程度以上の上達は望めないと思います。「これは欧米のハイトーンが得意といわれる方に一般的に共通する傾向だそうですよ。
そして、私はこれらの方法で音域に関しては苦手意識を克服したのも事実です。

余計な事もたくさん書いてしまいましたが、ミンチさんの参考になれば幸いです。
この類は、過去ログも検索してみるとヒントがたくさんあると思いますよ。
頑張ってくださいね。