re:購入に当たって  #22909
投稿者: 椎名 (2004/05/24 16:37)

ボクも実質キャリアはタッカーさんと同じくらいですが、おそらく100本以上のマウスピースを吹いてきたと思います・・・(汗。

とはいっても、実際にしばらくの期間使用してみたというものはそのうちの10%ほどで、その少ない経験から感想を書いてみたいと思います。

ヤマハ・・・とても吹きやすくバランスの取れた、所謂スタンダードなマウスピースだと思います。11C4をお使いということなので、サイズは変えずにカスタムシリーズ(リム・インナーが金メッキになり、若干ヘビーなモデル)や、スターリングシルバーモデルを試されてみては如何でしょうか。もしくは、ボビーシューモデルなど、シグネイチャーモデルを試してみるのも面白いかもしれません。11C4でしたら、ボビーシューのリードモデルあたりと併用し、ジャンルによって使い分けるということもできるかもしれません。

バック・・・11C4と同サイズでしたら、5Cあたりになるのではと思います。最近市販されている物は、ヤマハのマウスピースに近い音のような気がするので、あまり変えるメリットはないかもしれませんが、楽器との相性の問題はあるかと思いますので、試す価値はあるかもしれません。

ジャルディネリ・・・11C4ですと、7Cあたりだと思います。スロートが細く、バックボアもややタイトに造られているため、ハイノートが安定しやすいかもしれません。とても明るい音色だと思います。

ブルーノティルツ・・・同価格帯の中では個人的にイチオシです。サイズはバックの同品番よりも、やや小さく感じるものが多いかもしれません。レシポンスがよく、音に伸びが感じられ、バックボアの開きがヤマハやバックのCカップのものよりもやや広いかもしれません。

GR・・・ボクは特に音色が気に入りました!ちょっと値が張りますが、ブルーノティルツより好きです。密度感・伸びのある、すばらしい音だと思いますし、バランスがよく、とても吹きやすかったです。

ボブ・リーブス・・・アンサンブルだとちょっと浮いてしまうかもしれませんが、明るくて直進性の高い音色で、ポップスやビッグバンドなどでの使用に向いていると思います。サイズ的には42M、Cあたりでしょうか。

中川モデル・・・11C4Nというモデルがありますので、試してみてください。高音域が楽になったり、耐久力やコントロール性があがる可能性があります。

この他にも、バックボアとカップの組み合わせを楽しめる2ピースタイプのカンスタルやワーバートン、ラインナップがシグネイチャーモデルで構成されているマルシンキウィッツ、ちょっとレアなブラックバーン、グレッグブラック、モネなど数え上げればキリがないほどありますが、基本的に奏法や音色で悩んでいることがないのでしたら、現在使っているサイズとあまり変わらないものを試すのがいいと思います。
もちろん、店頭での試奏段階でしたら、何を吹いてみてもいいと思いますが、判断基準を定めておかないと、調子を崩す原因になりかねないと思います。
たとえば、よりアタックをはっきりさせたいとか、明るくさせたいならば、リムのエッジが立っているものをためしてみたり、逆にややダークでソフトな音色を求めるならばラウンドしているリム、ハイノートを安定させたければカップが浅いものや、スロートやバックボアがタイトなもの、深く豊かな音色にしたければカップ容量の大きいもの、耐久力を上げたければリムがワイドなものなどをためしてみてはいかがでしょうか。

14A4aを試す前に、ヤマハから出ているマイクバックスモデルや、シルキーの13A4aをオススメします。口径的に、こちらの方が近いと思いますので。先述したボビーシューモデルや、アレンヴィズッティモデルもこれらと同じくらいかもしれません。