re:具体例。  #23387
投稿者: ハセス (2004/07/17 01:03)

>でも、入門モデルには限りがあります。
いろいろありますが、機能的な面でについては以下の通りです。

1.音量的な限界
2.音の立ち上がり
3.抵抗感
4.目的に見合った音色が得られない

というところです。
1については初心者、入門レベル(大抵の吹奏楽曲で1stをこなすには
自信が無いレベル)ではあまり関係ない話です。

2については最近の楽器では殆ど問題ないレベルなのですが、
まず吹き始めの音の立ち上がり感と、吹いているときのバルブ操作時の
音の繋がりにやや壁があり、上級者にとっては音楽表現上ストレスに
なります。また、高級機ではメーカー、機種ごとに特徴があります。
バックはバルブ操作時にややブツ切れになるため素早いバルブアクション
が重要、ヤマハ、ホルトンはバルブアクションによるレガートが滑らかに
決まりやすい、など、奏者の好みに合わなければとても使い難いものに
なります。この好みが無い入門者の場合は平均点レベルの入門機で
充分ということになります。

3については入門機はかなり軽いですが、抵抗感はキチンと作られています。
これはとても大事なことで、きつすぎては初心者なら非常にコントロール
しにくく、逆に抵抗感が無さ過ぎては息が入りすぎてアンブシュアが壊れ
ます。
高級機は抵抗感が軽いものからきついものまであります。それは音色や響き
にとても影響があり、楽器のもつ音楽的可能性におおいに関係します。
また上級者は自分も求めるものがわりとはっきりしているので、それぞれの
要求に見合うものが存在しているのです。

4については3に近い内容ですが、入門レベルの楽器はオーケストラで
使うには音が散らばりすぎて音圧が集中しない、存在感が薄いと感じます。
よって、オケ奏者では比較的がっちりした楽器を用いる傾向があり、
バックの楽器はまさにそれに見合った構造をしているためオケ奏者
に多く使われます。他の分野は私は良く知りませんが、同じことが言えます。
また、このように個性の強い上級機はそれぞれに見合った乗りこなすための実力
が必要です。

少し納得いただけましたでしょうか??
ジャンルの違う音楽のトランペットの音をよく聞きくらべるのもいいと思いま
す。

>安い楽器だと高い音が出ないとか、
>速いタンギングが出来ないとか、
>高い楽器だと安いのに較べて息が倍必要とか、
>まったく違ったアンブシャーにしなくちゃいけないとか、
>そういう具体的な問題ではないんですよね。
まず高い楽器、安楽器の二つのカテゴリに分けるのは良くないですね。
安い楽器は比較的均一、高い楽器はピンキリです。でも高い楽器は
どっか飛びぬけていい要素があれば他の音程問題など自分でなんとか
使えそうなら高価でも買う価値のあるものになります。
だから、
>高い楽器だと安いのに較べて息が倍必要とか
これはモノによります。

先にも述べましたが音色についてはとにかく聞いて比べてみて、自分の
耳を鍛えていくことがセンスアップにつながりますね。
皆始めからなんでも聞き分けられるわけではありませんから。

>奥が深い。(^.^)
同感!