re:楽器がとおる?  #23841
投稿者: 椎名 (2004/09/05 02:30)

あまり科学的な説明はできませんが、どうやら楽器を組み立てる際、半田付けされた部分に「内部応力」というものが発生し(真鍮と半田とが引っ張り合うような)、各所にストレスが発生してしまうそうです。これは、半田の融点と真鍮の融点が違うことから(当然違わないと半田付けする前に楽器が溶けちゃいますもんね・・・)生じるようです。
そのストレスが、楽器を鳴らすことによって受ける振動や、経年により段々と緩和されていくそうです。
なんか、半田の分子が分解・再結晶を繰り返していく・・・とかいう話なのですが、ボクにはよくわかりません(苦笑)。
これは、半田部分に限らず、真鍮などの本体を構成している部分の素材にもいえることらしく、やっぱり金属自体が受けた振動や経年で変化していき、鳴りやすくなっていくようです。
たとえば、一本の金属棒を固定して、毎日同じ方向にぶんぶん振っていれば、その方向に曲がりやすくなると思います。それと同じように、毎日受けている振動に合わせて楽器が振動しやすくなる、と考えれば、ハイノートヒッターが使っていた楽器は細かい振動に反応しやすくなっていて、高い音が鳴らしやすい、ということはあるのではないかと。
逆にクラシックなどの方に使われていた楽器は、高い音こそ出やすくないものの、音程がバツグンに良かったり、充実した倍音で構成された美しい音色が出やすいかもしれませんね。

新品の楽器ははじめ音が硬かったり、抵抗が強かったりしますよね。それも、はじめの一年に劇的に変化するものもあれば、何年もかけて段々と変化するもの、新品時からあまり変わらないものなどいろいろあるようです。
よく試奏に使われている楽器は鳴らしやすく、やわらかい音がでやすいので、個体差だと思って選択してしまうケースもあるようです。
無論、楽器の選定に慣れた人は、吹き込まれたかそうでないかの差なのか、楽器特有のものなのかは判断できるのでしょうけど・・・。

で、どなたかもっとお詳しい方、ヘルプお願いします(無責任・・・)。